アタリ教授の審問
電脳大附属図書館の書架で見 知らぬ本を物色している君を発 見したジャック・アタリ教授は次のよう に呟く。
「君 の眼の前にある本には、 『情報』が詰まっとるんじゃな いんだ! 書架には君がその本を読んで消費する『時間』というものが詰まっておるのぢゃ!」
【し つもん】
はてさて、アタリ教授は君に 何を言おうとしたのだろうか? また教授の言う「情報」と「時間」とは、いったいどんな意味なのだろうか? この2つの概念に明確な意味を与えようとすると、情報と時間を別個に論じて は永遠に明らかにならない。情報と時間の関係についてアタリ教授はどのようなことを考えているのか、推論してみよう。また、君が推論したアタリ教授の所説 に君は賛同できるだろうか? そのことを明らかにしたまえ。
アタリ教授の『時間の歴史』における剽窃(ひょうせつ)問題については、ミッシェル・ フーコー「328 歴史の濫造者たちについて」『ミッシェル・フーコー思考集成IX』筑摩書房、2001年を参照のこと。
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Biblioteca Palafoxiana, Puebla, Mexico.
電脳人類学大学附属図書館之内景