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四分類人類学・四分野アプローチ

Quadrant anthropology or General Anthropology: An Introduction

Franz Boas, 1858-1942

解説:池田光穂

人類学 じんるいがく anthropology

人間を研究する学問。人類(ギリシャ語でanthropos)と学問(同じくlogos)の 合成語がこの言語である。人類学が現在の学問の体勢として出発する以前から、この用語は〈人間学〉という用語と学問(=哲学)で呼ばれていたが、人類学と は別物であり、また直接の先祖というわけではない。

人間の学問(=anthropos+logos)だけあって守備範囲は広く、また専門の人類 学者も若い時には全体を包括できるような視座を展開できず、また長老は最新の展開をフォローできないので、書物でなされる人類学の定義は常に古くて時代お くれのものになっている。今も昔も変わらない定義が、語源にもとづく〈人間についての学問ということに落ち着く。

北アメリカでいう文化人類学の 領域には、1.先史考古学、2.言語学(副分野である言語人類学のほうがより適切だろう)、3.生物人類学(これが本家の「人類学」と主張する人類学 者もいる)、そして4.民族学(ethnology)ないしは文化人類学が 含まれる(1)。これが、人類学の4分類と言われるものである。4分類 の人類学は、人間の科学としての人類学を知る上では、とても重要な意義を持ってい る。この四分類人類学は、フランツ・ボアズの教科書(リーディングス)のタイトル にちなんで、しばしば総合人類学(general anthropology)


 四 分類人類学 Quadrant Anthropology

 1.先史考古学 Archaeology

 2.言語学(言語人類学)Ligustic Anthroplogy

 3.生物人類学 Biological Anthropology

 4.民族学・民俗学・文化人類学 Cultural Anthroplogy

人類学の守備範囲は、その学問がどの国で発達してきたかによって微妙に異なり、民族学、民俗 学、文化研究、比較文明学などさまざまな類義語がある。日本では、人類学というと生物人類学(=形質人類学や自然人類学という旧名がある)と文化人類学の 2つの領域をさすことが一般的である。前者には 日本人類学会、後者には日本文化人類学会という学会がある。言語人類学系の研究者が後者の研究領域に参画することもあるが、考古学は歴史研究に属している ことがおおい[→日本文化人類学小史]。

■ 英語の語彙使用から類推される人類学の範疇

●四分類人類学あるいは総合人類学の解説

1.先史考古学 Archaeology

2.言語学(言語人類学)Ligustic Anthroplogy

3.生物人類学 Biological Anthropology

4.民族学・民俗学・文化人類学 Cultural Anthroplogy

◎旧クレジット:人類学のすすめ、四分類人類学あるいは総合人類学とは? Quadrant anthropology or General Anthropology: An Introduction

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