官僚制
Bureaucracy,かんりょうせい
解説:池田光穂
M.ウェーバーの概念を、R.ベンディックスがまとめているので、下記に引用しよう(ただし、論文などに引用する際には必ず図書館で原典を チェックしよう)。
「官僚制という用語は……価値中立な用語であって文書による権利—義務の規制、契約にもとづく任命等々といった属性の存在を指示するのに用いら れてい る。ウェーバーは、この概念を、たえず家産的な行政の形態と対比しながら設定した。彼は、官僚制 が「愛、憎しみ、その他いっさいの純個人的感情を、公務の遂行から」排除するかぎり、近代の統治にはこのような特質がそなわるであろうと主 張した。だからわれわれは、西ヨーロッパ諸社会における近代の行政は、以前の中世的統治形態と対比して没 主観的(インパーソナル)である、ということができるのである。しかし、近代の社会内部の諸団体が、行政にたいして、どの方向に、どの程度の圧力をかける かに応じて、近代の行政は、それ自体としてはきわめて多様な形態をとりうる」(ベンディクス 1988:510)。
リンク
文献
その他の情報