教育の未来は暗いを投稿された学生へ
(某大学HPでの書き込み削除事件へのコメント書き込み)
池田光穂の私的見解
2001.07.18
「教育の未来は暗い」というタイトルで、ある学部の授業の批判をおこなった書き込みが、当局の担当者によって消された件について、某大学の全学 の広報委員会で種々議論があった報告を本日、私の所属する学部の先生からのメールによって知りました。
もし当該の書き込みが、建設的な批判や意見聴取の形になっていたとしたら、その検閲は行き過ぎたものになっていたでしょう。他方、掲示板の管理 者がその書き込みを中傷にあたる、あるいは本人の不利益(ご存じのように批判される側にも人権がありますから)や大学の不名誉を招くという判断があれば抹 消されてしまうでしょう。どのようなBBSの管理規則にもそのように明記してあるものです(もし、無いのであれば、それは管理者に落ち度にあたります)。
私は、授業の内容についての苦情は、まずその授業内でおこなうべきだと思います。しかしながら、それが聞き入れられない場合は、学部のしかるべ きところ(教務課や学生課)に申し入れられて——なるべく文書の形が望ましい——、改善要求をし、その教官をふくめた学部の対応を待つべきでしょう。しか しながら、言いにくい場合は、学部長などにメールするのも手かと思います。学部長のアドレスがわからなくても、アドミンや知っている先生に宛てて「〜学部 長に転送してください」と依頼すればよいのです。
あなたの書き込みについて実際に見ていないので、今は判断を控えますがが、一般的にBBSでは、どうしてもチクリを中心とした陰湿な批判になる 傾向があります。それは、不満をもつ書き込んだ学生にも、また改善の必要のある授業担当者(先生)の両方のためになりません。
正しい声をあげるときは、小声ではなく、勇気をもって大声をあげましょう。 以上です。
※このコメントは2001年の事件が起こった時に書かれました。現在ではクレイマーの匿名保持と 同時にそのクレイムに関する管理者の取り扱いに関しては、制度的整備が進んでいるために、もし、現在(2007年)同じような事件がおこった場合、私は異 なった対応をする可能性があります。
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