05■アイヌの酒井直美さんのエピソード
・「帯広出身の20代のアイヌ民族酒井美直氏は,現在アイヌ民族として生きることを高らかに謳い上げ,アイヌ民族の若者を組織して様々な社会活動に取り組
んでいる。そんな彼女が中学,高校の時,教科書をもらうと,自宅に帰ってすぐ社会科の教科書を手に取り,緊張しながらアイヌ民族に関する記述を探したとい
う。そしてその部分を授業で扱う時期がくると,授業進度を予測して学校を休んだという」2008年11月29日に開催された「神奈川県立地球市民かながわ
プラザ主催セミナー「世界の先住民族、そしてアイヌ民族」の講演より(中山 2012:296)
・「アイヌ民族について学習することは必要で、あると思うし、教科書に掲載されることも歓迎する。しかしそれを教える教師がアイヌ民族のことを語る力がな
ければアイヌ民族の児童生徒は私のような感覚に陥るだろう」――中山京子によるインタビュー2008年11月29日(中山
2012:296)『先住民学習とポストコロニアル人類学』御茶の水書房。