臨床コミュニケーション入門
《第2回》
オリエンテーション,自己紹介
講義目的
講義内容
この授業で学ぶこと。
(1)臨床コミュニケーションをとりあえず定義し、臨床ということばの幅広い意味を理解する。
(2)人権というものが鍵概念となって、臨床という概念の必要性が登場した(仮説)。この仮説の妥当性について議論する。
(3)異文化間コミュニケーションを「足もとからの国際化」(具体的には医療通訳)から考える。
臨床コミュニケーション【定義】
人間が社会生活をおこなうかぎり続いてゆく、ある具体的な結果を引き出すためにおこなわれる対人コミュニケーション。
□ キーワード:人間、社会生活、コミュニケーション、対人(インターパーソナル)
□ 弁別特性:よい/わるい、うまくいく/うまくいかない、スキル学習の可否、
ディスコミュニケーション【定義】
知の不十分な理解にもとづく、コミュニケーションの失敗や不全のこと。
□ 知ることの多義・多層性(認識知、臨床知、実践知など)
□ 和製英語的造語(〜できない)
臨床なになに学とはなにか?
・臨床社会学、臨床哲学における「臨床」を形容詞的に用いる意義
・パリ臨床学派による、観察と理論と実践の合致。その場でしか、わかり得ないものの探究
・翻訳の難しさ(....logy in Practice)
・対話に寄り添うというかたちで、応用やアクションとは異なる視座を提唱
医療と人権を考える
医療通訳と人権を考える
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