暴力としてのコミュニケーション
西川 勝
◆ 授業目標
コミュニケーションの暴力的側面について考察する
◆ グループワーク
あなたの大切な人が、進行する不治の病のために数ヶ月の余命になっています。「わたくしはもう、だめなのでしょうか」という言葉に対して、あなたはどう答えますか。
1.「そんなこと言わないで、もっと頑張りなさいよ」
2.「そんなこと心配しないんでいいんですよ」
3.「どうしてそんな気持ちになるの」
4.「これだけ痛みがあると、そんな気にもなるね」
5.もうだめなんだ……そんな気がするんですね」
(中川米造『医療のクリニック』より改変)
◆ 個人の課題
1.どの答えを選ぶかについて、その理由を考えて述べる
2.選ばなかった答えについて、その理由を考えて述べる
◆ グループの課題
1から5までの答えについて、それを選ぶ理由と選ばない理由についてまとめる。
また、コミュニケーションが反転する契機は何かを考える。
文献
中川米造、1994『医療のクリニック:「癒しの医療」のために』新曜社。
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