「病むこと」とのコミュニケーション(2)
西村 ユミ
20071108 臨床コミュニケーション 文責:西村ユミ 「病むこと」とのコミュニケーション(2)
◆ 講義内容および目標
( I )「病むこと」として遷延性植物状態という病を例に挙げ、「意識の徴候が見られない状態」「応答が不可能な状態」にある者に出会ったとき、私たちはどのような態度を取り得るかを考える。
( II )「その出会いにおいて、病む者とどのようなコミュニケーションが行われているのかを考える。
1.前回のグループワークの発表より抜粋
・実際の場面では、コミュニケーションが取れているかどうかは考えていないのでは。
・反応がないことによって、かえってしゃべることをかき立てる。
・ビデオを見て「恐いと感じ」、関与できないと思った。
・はじめは恐いと思っていても、かかわっていく間に、恐くなくなる。
・単なる意思疎通ではなく、身体のケアやスキンシップを通じて感じられることもある。
・関与として、触れることや声をかけることが行われていた(患者家族へのポーズかもしれない)
・関与することや仕方、あるいは、回復する、聴いているということを信じてかかわれるかどうかによって、その人の回復や幸せも変わってくるのでは。
・患者との関係によって、関与の仕方は変わってくる。
・看護師が赤ちゃんことばで患者に話しかけていたこと気になった。
・2つのグループは「コミュニケーションは成り立っている」と発表
2.本日の予定
16:20〜17 :00 グループワーク
17:00〜17 :20 発表
17 :20〜17 :50 まとめ
[課題]
1)遷延性植物状態患者(意識の徴候が見られない者)に出会ったとき、どのように関与するか/関与しないか/関与できないか等々について話し合う。(VTRに映っていた、看護師、家族の行為も参考にする)
2)また、そこにはコミュニケーションが成りたっているか否か、成りたっているとすれば、それはどのようなコミュニケーションであるかを考える。
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