自傷的服喪
「Kiowa Apache の人々では、死に対する反応は直接的で激しい。近親者は泣き叫び、衣服を破り、恥らうこともなく体をむき出しにする。あるものは頭を剃り、体を切り裂き、 指の付け根を切り落としたりした。……やもめになった男は、自分の悲しみを徹底的に誇示した。しばしば、彼は妻の親族に頼んで自分の額を深く傷つけ、髪の 毛を切り落とした。そして、彼の依頼を聞いてくれたものに贈り物をした」(Opler and Bittle 1967:473)。
(船津衛訳、1981:485、ただし文章は適宜変えています)。
原出典:Opler, Morris E. and William E. Bittle. The death practice of the Kiowa Apache. In "The North American Indians: A source book." New York: Macmillan. R.C. Owen et al. eds., Pp.472-82. 1967.
引用出典:リンドスミス、ストラウス、デンジン『社会心理学』船津衛訳、恒星社厚生閣出版、1981年(原著の第5版)