エキスプレス=アガンベン用語集
Glossaire d'Agamben
解説:池田光穂
ジョルジョ・アガンベン(1942- ) の特殊な用語法を理解しましょう!
| ゾーエ(zoe) | 生命維持を主目的とする生命。ないしは生命維持の概念。 |
| ビオス(bios) | 社会的あるいは政治的に生きる価値がある生命。ないしは価値づけられた 生。 |
| むき出しの生 | ローマ時代における処罰で、ゾーエのみが認められてビオスを剥奪された 囚人(ホモ・サケル)の生命の有り様を表現したもの。 |
| ホモ・サケル(Homo sacer) | むき出しの生をいきる人間存在の様式。字義的には「聖なる人」という意味であるが、古 代ローマでは、共同体から追放されたという意味がある(→むき出しの生)。このような人たちが殺されても殺害者は罪に問われない。しかし。殺してもいいからと言って、その人間は供犠には供されない。 |
| 例外状況 |
シュミットの「主権者は非常事態について決断をすることができる」という主権者が可能にさせる政治状況。アガンベンはそれを受けて、この例外(exception)状況は、ex-capere
つまり、外に捉われていること、という特殊な構造をもつことを指摘した。例外状況における反乱者の超法規的処刑は、法権力(あるいは暴力装置)は自己を例
外化した外部主権が、内部の反乱分子を処罰するという状況を可能にする。つまり、内部にいるものは、通常は内部にある法的規範や秩序により守られている
が、例外状況では、外——あくまでも抽象的な概念だ——に放逐されることであり、そのような犠牲者は、ホモ・サケルへの殺害行為と同義ということになる。 |
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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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