ディスコミュニケーションの理論と実践(2010年)
授業の目的
1.ディスコミュニケーションを理論的に考察する。
2.ディスコミュニケーションを実践的に理解する。
3.ディスコミュニケーションの両価性からコミュニケーションデザインの可能性を探る。
[講義内容]
本講義は、ディスコミュニケーションを失敗したコミュニケーションあるい は不完全なコミュニケーションと捉える従来の視点から一歩踏み出して、ディ スコミュニケーションの破壊性と創造性をダイナミックに捉えなおそうとしま す。
その方法として、本年度は「コミュニケーションの虚構性」をテーマとした グループ作品制作を課題とします。
この授業はグループワークが主体であり、受講生の積極的、協調的な態度が重 要です。開講時から数回は,担当教員によるミニ講義の後でグループディス カッションを行います。この間に受講生によるグループ編成をおこない、次 に、公開性を前提としたグループ作品の制作に移行します。昨年度は「〈うそ〉 の聞こえない耳」という課題のもとで、映像作品などが制作されました。作品 の種類は自由です。
授業の大まかな流れは以下の通りです。状況に合わせて予定を調整します。 ミニ講義の内容として
1,ディスコミュニケーションとは(入門)
2,ディスコミュニケーションの諸相
3,コミュニケーションの虚構性
グループワークの内容として
1,グループ編成と企画決定、役割分担
2,グループ作品の制作および経過発表
3,グループ作品の発表および合評
教科書特に指定しませんが、必読文献は受講者に配布します。
参考文献毎回の授業の中で指摘するほかに、ウェブページ等で提示します。
成績評価グループ作品制作を主体とするために,出席を重視します。
平常点を60点、グループ作品の評価とレポート課題を合わせて40点とします。
文献
鶴見俊輔, "コミュニケイション, "デューイ研究:アメリカ的考え方の批判, pp.129-169, 春秋社, 東京, 1952. パスワード付き:受講者による解除コードが必要[TsurumiDisCom1952.pdf]