かならず 読んでください

臨床コミュニケーションをデザインする

Designing Human Communication in Practice

池田光穂

臨床コミュニケーション1_2010 年7月13日における、大学院生による「21世紀における臨床コミュニケーションの未来像」シンポジウムの記録

◎なかがわさん報告

◎かじのさん報告

◎おかださん報告

◎こばしさん報告

◎いわささん報告

◎くまざきさん報告

■ながい(司会)さん

◎なかがわさん報告

■いけだ質問:状況は楽観的?悲観的、その根拠は?

◎かじの;悲観的だ。直接コミュニケーションがなくなる。メールなどはリアルタイムで伝わるが、考えることが少なくなるのでは?、また身体への

◎たにぐち:悲観的:ツイッター、ミクシーなどの動きのなかで、音楽を聴くことが同時におこる。

◎会場アンケートでは、楽観的が悲観的よりも多め。

◎いしい:楽観的に考えたい。中川さん指摘のトレンド。新しいところに限界を感じて回帰する傾向もある。コミュニケーションと時代のながれ。も し、革新的なものがでてくれば、その方向に進み、なければ回帰傾向にある。

◎ふじい:ツイッター、ミクシーで、コミュニケーションの機会はもっと増える(たとえば昔の同級生発見のツールとして可能性あり)。IT化で楽 観的。

◎ことう:楽観的。コミュニケーションが増える。つまり24時間コミュニケーションができる(逆にいうと強制的につかわされる。) (*^_^*)を進歩させればいい!

◎さとむら:またしても楽観的!悲観的な見解に対して、コミュニケーションの取捨選択ができる。選べるオプションがあるのが健全なのでは?3D に身体感覚を組み合わせたITコミュニケーションが生まれる。

◎はやし:悲観的の意見を出してみたい。参加者の多くが、ものごごろついてからすでにITの恩恵を被っている。今うまれたての人たち。コミュニ ケーションツールで傷つく(例;ネットいじめ?)、あるいは依存(中毒)の人たちが登場(通信制の高校での経験)。しっかりと選びとれるひとたちはOK. しかし最初からある人たちには、不適応の問題が出てくる可能性がある。

◎にしむら:楽観的に考えているが、はやしさんの指摘で。看護職なので、苦しい、痛い、眠れない、吐く人たちと付き合ってきた。身体としてある 人とのコミュニケーションに最後は回帰しなければならない。あたり前なので自然にとらえられるが、そうではない人もいるし、自然に使える人も、そうでない 身体状態になった時にどうなるだろうか?_そのような人たちに

◎やまだ:悲観的です。いいコミュニケーションツールなのだが(これまでネットの進化で恩恵を被ってきたが)人間がツールにどんどん巻き込まれ てしまう。とりわけ、子供は巻き込まれ度がはやい(高い)。使えるようになってから。

◎いけだ:ネットいぢめと、コミュニケーションツールの発展の関係は?あるいは問題の是正について意見が聞きたい

◎もりかわ:コミュニケーションツールが生まれる前からいぢめはあった。ツールの発達とは無関係かもしれない。

◎ながい:もともと本来、人間の基本的要素がある。ITはそのコミュニケーションの方法が変わってきたのでは?

◎おかだ:悲観的。コミュニケーションは直接やることが基本。ミクシーで寂しさをまぎらわすと、それで解消できるか(あるいは依存してしま う?)

◎こばし:楽観的。問題意識がそれを解消する方向に議論がすすむ。

◎いわさ:楽観的な意見が多いので驚いてしまった(つまり悲観的に変化した)。とりのこされていく人たち。また、IT化以前に戻る可能性もあ る。

◎くまざき:前の人がハザードランプを照らしてほっとした経験。コミュニケーションの方法は変わってきているが、楽観的。最小単位でのコミュニ ケーションが希薄になってきた。

___________________

■まとめと総括(司会:ながいさん)

「人間は変わっていけるもの、実践を続けよ!!!!!!」


池田のコメント

・「ざらざらとした」ベースにもどれ!(Back to the rough ground! L.W., PHILOSOPHICAL INVESTIGATIONS, 107)

・最初にノイズありき!(ノイズがあるからそれを縮減しようとしてコミュニケーションが生まれた?)

・時間性の中を生きる存在(コミュニケーションの持続性を信じないと誰もコミュニケーションを開始しないだろう)

・修復可能性(フィードバックがあるから、コミュニケーションは面白い!)

・実践理性(臨床コミュニケーションは漫然としたコミュニケーションではなく「目的」をもつコミュニケーションである!)



Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099