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自然の鏡

Mirror of Nature

池田光穂

「自然の鏡(Mirror of Nature)」とは、リチャード・ローティ(Richard Rorty, 1931-2007)が、自然を忠実に映し出す心、彼の言葉によると我々に「正しい意見」を与える心的装置につけた比喩・メタファーのことである。
 そこで問題化されるのは、デカルト、ロック、カントにはじまる近代哲学が、知識、真理、主客の二元論に正当性を与えるために、自然を忠実に映し出す心の 役割を、その認識論において押し付けてきたのだという。
文献
グレイディのプライマリー・メタファー論(レイ コフ+ジョンソン『肉中の哲学』計見一雄訳、Pp.67-71、哲学書房、2004年[Lakoff,George and Mark Johnson. 1999. Philosophy in the flesh : the embodied mind and its challenge to Western thought. New York: Basic Books.]による)
  1. 親愛は暖かさ
  2. 重要は大
  3. 幸福であることは上にあること
  4. 親密は接近
  5. 悪いは臭い
  6. 困難性は重荷
  7. 沢山は上方
  8. カテゴリーは容器
  9. 類似性は接近
  10. 線形尺度は経路(訳語は変えました)
  11. 組織することは物理的な構造
  12. 助けは支え
  13. 時間は運動
  14. 状態は位置
  15. 変化は運動
  16. 行動は自己推進的運動
  17. 目標は目的地
  18. 目標は欲せられた対象
  19. 原因は物理的力
  20. 関係性は囲まれていること
  21. 制御は上方
  22. 見ることは知ること
  23. 理解は把握
  24. 見ることとは触れること
身体経験と、メタファーとの関係としては、他に……

(c)Mitzub'ixi Quq Chi'j. Copy&wright[not rights] 2012

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