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ドイツ観念論における解釈

Meaning of interpretation in German idealism

池田光穂

02■ドイツ観念論(German idealism)における解釈

「フリードリヒ・ヴイルヘルム・シェリングの弟子であるゲオルグ・アスト(1778-1841)は、観念論的立場を擁護し、すべての著作のなかに作者の主 観的産物を見出し、さらにそのなかに一時代の客観的表現を見、そしてそこに「普遍的精神」の印を見た……。フリードリヒ・シュライエルマッハー(1768 -1834)[ドイツ敬虔主義に属する神学者]にとっては、次の二つの補い合う方法に訴えることが重視された。直接的かつ直感的な「神的」方法と、「比較 的」で「論証的」な方法である。前者は「学的」であろうとし、後者は「文法的」であろうとする。さまざまな固定観念の中核には、今後、もはや対象そのもの (interpretandum)ではなく、コミュニケーションを構成する諸要素を注意深く検討することによって文脈を限定し、「言葉と物とを正しく対応 させること」を主な責務とする主体(interpretans)が存することになる。書き手のなかで無意識的だったものを明確にすることに留まらず、この ようにスケッチされる作業を追跡していくことが重要である。ここから二重の方向性が生じる。つまり「言語」に向かうものと、「諸思想」に向かうものとであ る」(フェレオレ 1997:22)。

さて、「「ドイツ観念論」期と呼ばれていた時代の人々は、自らの哲学をドイツ観念論とは呼んでいなかった。「ドイツ観念論」という呼称は、20世紀初頭の新カント学派(Neukantianismus) や新ヘーゲル学派の哲学史の学者達(リヒャルト・クローナーやニコライ・ハルトマンなど)が、これら一連の思想家の総称として「ドイツ観念論」として紹介 したことにより、普及したものである。この名称は、同時代の哲学史家のローゼンツヴァイクが1917年に発見し「ドイツ観念論の最古の体系プログラム」( Das älteste Systemprogramm des deutschen Idealismus)と呼んだ著者不明の哲学的断片(1796年から1797年の間に筆記)に拠っている。この名称自体は草稿の本文にはなくローゼンツ ヴァイクが付したものである。」

"German idealism (also known as post-Kantian idealism, post-Kantian philosophy, or simply post-Kantianism)was a philosophical movement that emerged in Germany in the late 18th and early 19th centuries. It began as a reaction to Immanuel Kant's Critique of Pure Reason. German idealism was closely linked with both Romanticism and the revolutionary politics of the Enlightenment./ The most notable thinkers in the movement were Johann Gottlieb Fichte, Friedrich Wilhelm Joseph Schelling, Georg Wilhelm Friedrich Hegel, and the proponents of Jena Romanticism (Friedrich Hölderlin, Novalis, and Karl Wilhelm Friedrich Schlegel). Friedrich Heinrich Jacobi, Gottlob Ernst Schulze, Karl Leonhard Reinhold, Salomon Maimon and Friedrich Schleiermacher also made major contributions." - German idealism.

●神と人間の位置付けをめぐる問題系

「イマヌエル・カントの批判哲学およびそれに対するフリードリヒ・ハインリヒ・ヤコービの批判に刺激され、神または絶対者と呼ばれる観念的原理、の自己展開として世界および人間を捉えることをその特徴とする。 フランス革命の行動性に比して、宗教的観照という穏健さにある。プロテスタント神学に近接している。哲学者ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ、フリードリ ヒ・シェリング、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルのほかカール・レオンハルト・ラインホルト、フリードリヒ・ヘルダーリン、カール・ヴィ ルヘルム・フェルディナント・ゾルガー、神学者フリードリヒ・シュライアマハーがドイツ観念論の主要な論者とみなされる」ドイツ観念論

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