進化心理学のパイオニアたち:
- ジョン・トゥービー(John
Tooby):コミスデスと共に、社会科学の暗黙の人間理解を「標準化された社会科学モデル(Standalized Social Science
Model, SSSM)」だと指摘して批判した。『適応した心』(The adapted mind : evolutionary
psychology and the generation of culture / edited by Jerome H. Barkow,
Leda Cosmides, John Tooby, Oxford University Press, 1992.)
- レダ・コスミデス(Leda Cosmides):トゥービーと共にThe adapted mind(1992)を著す。
- マーティン・ディリー(Martin Daly)
- マーゴ・ウィルソン(Margo Willson)
- ドナルド・サイモンズ(Donald Symons)
- スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
「伝達文化(transmitted culture)」と「誘発文化(evoled culture)」の峻別
二重継承理論(dual-inheritance
theory):カヴァリ=スフォルツア、フェルドマン、ボイド、リチャーソン/遺伝子と文化の共進化(gene-culture
coevolution)
神経ダーウィニズムについては、エーデルマン, "Neural Darwinism : the theory of neuronal
group selection"(1989), "Bright air, brilliant fire : on the matter of
the mind," (1992) 邦題『 脳から心へ : 心の進化の生物学』金子隆芳訳、新曜社、1995年。
進化心理学や文化進化論に関する日本人の貢献(アレックス・メスーディの著作より)
- 青木健一:ヒトの学習能力の進化モデルの研究 / 青木健一編集,2010年度, 2011年度, 2013年度. - 東京 :
青木健一 , 2011.6-. - (交替劇 : ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相 : 学習能力の進化に基づく実証的研究 ; .
B01班研究報告書)
- 青木健一:近親性交とそのタブー : 文化人類学と自然人類学のあらたな地平 / 川田順造編 ; 青木健一 [ほか著],東京 :
藤原書店 , 2001
- 小林豊
- 中橋渉
- 若野友一郎
- 亀田達也
- 中西大輔
- 竹澤正哲
- 今西錦司
- 伊谷純一郎
- 川村順三
- 西田利貞
- 杉山幸丸
- 松沢哲郎
メスーディ,アレックス『文化進化論』による議論
- 文化的な種
- 文化進化
- 文化の小進化
- 文化の大進化1.——考古学と人類学
- 文化の大進化2.——言語と歴史
- 進化の実験——実験室における文化進化
- 進化民族誌学——現実社会への文化進化
- 進化経済学——市場における文化進化
- 人間以外の種の進化
- 社会科学の進化的統合にむけて
更新世時代には気候変動など環境異変が多く、また人類はその環境に大きく依存していたことは想像に難くありません。その時は、集団に同調性バイ
アスがかかると絶滅するチャンスが高くなるので、非同調性の個性をもった人間や集団的多様化があるのは進化的には意義が大きい(=適応度を大きくする)。
完新世(=沖積世)の現在において同調性の高い奴は高をくくっている時代は、地質時代の長さに比べれば屁みたいなものだとねっ!
リンク
文献
- 脳から心へ : 心の進化の生物学 / G.M.エーデルマン著 ; 金子隆芳訳, 東京 : 新曜社 , 1995年
- Bright air, brilliant fire : on the matter of the mind / Gerald
M. Edelman, [New York, N.Y.] : BasicBooks , c1992
- Neural Darwinism : the theory of neuronal group selection /
Gerald M. Edelman, Oxford ; Tokyo : Oxford University Press , 1987.
- メスーディ,アレックス「日本語版序」『文化進化論』野中香方子訳、Pp.i - iii,NTT出版、2016年