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千里(ちり)

Chiri KASUYA

池田光穂

粕谷千里(かすや・ちり)、粕谷甚四郎(かすや・じ んしろう)
大和国竹内村(やまとのくに・たけうちむら)の粕谷甚四郎(かすや・じんしろう)。千里(ちり)は俳号。『野ざらし紀行』に同行。「海苔汁の手際見せけり 浅黄椀」は、千里亭で出された海苔の味噌汁を誉めた挨拶 吟と言われる。享保元年に没した。享年69歳。『猿蓑』『蛙合』などに入集した。芭蕉は、自ら「莫逆の交わり深し」と野ざらし紀行・箱根越えに記している という。

「『野ざらし紀行』(のざらしきこう)は、江戸時代 中期の俳諧師松尾芭蕉の紀行文。貞享元年(1684年)秋の8月から翌年4月にかけて、芭蕉が門人の千里とともに出身地でもある伊賀上野への旅を記した俳 諧紀行文。「野ざらし」は、旅立ちに際して詠んだ一句「野ざらしを心に風のしむ身かな」に由来する。……芭蕉は前年に死去した母の墓参を目的に、江戸から 東海道を伊勢へ赴き、伊賀上野を経て大和国から美濃国大垣、名古屋などを巡り伊賀で越年し、京都など上方を旅して熱田に一時滞在し、甲斐国を経て江戸へも どった」(日本語版、ウィキ「野ざらし紀行」)

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