会話の格率
the Maxim of Converasation
会話の格率(the Maxim of conversation)は、ポール・グライスが『論理と会話(Studies in the way of words)』の中で述べたことで、「アングロサクソン文化における対話/会話の鉄則」を述べたのものである。その中で、グライスは、1)量の格率、2) 質の格率、3)関係の格率、そして、4)マナーの格率、と分類される格率=を分類、提示したのである(Grice, 1989:26-27)。これは、アングロサクソン文化においては、この格率をまもれば、受けが狙えるだけでなく、相手からも信頼されるということである。アングロサクソン文化が、世界のアカデミズムのなかで席巻していることは、言うまでもないので、この格率は、実際に外すとまずいし、また、単純に「不明瞭でうすのろ」とバカにされる可能性がある。仮に、このページの読者の皆様が「不明瞭でうすのろ」(=もちろん自己評価である)であっても、この格率を守れば、明瞭で賢いやつと誤解される可能性が高いので、知っておいて損はないだろう。
以下にそれぞれの格率を示そう
1)量の格率: Information 情報
2)質の格率: Truth 真実
3)関係の格率:Relevance 関連性
4)マナーの格率:Clarity ("be perspicuous") 明晰さ
これらの格率は、バジル・バーンスティンの「精密コード」に該当するものである。
哲学者なら、この私が「アングロサクソン文化における対話/会話の鉄則」と呼ぶものを、 着実に実行すればよいが、文化人類学者の私は、この格率から、我々の話している相手がどのように逸脱しているのかについて、その発話の文化構造の差異につ いて考察できるのではないかと考える。
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