はじめによんでください

パリンプセストあるいは羊皮紙を削ること

We are all palimpsest writers in between cyber-spaces as re-used parchments

解説:池田光穂

「パリンプセストとは「すでに書かれていた文字を消 して新しく書かれた古文書。現在まで残っているのは,ほとんどすべて羊皮紙か子牛皮紙のもので,古代末期や中世にはこれらの紙が貴重だったため,不要とみ なされた文書が消され,再使用に供された」(「ブリタニカ国際大百科事典」)。

「ギリシャ語の「再び」および「こすられた」の意の 2語からなる複合語に由来する.以前に記された字句を部分的または完全に消去した羊皮紙などの獣皮紙の表面に,新たに字句を記した写本.2回以上再利用し た場合もある.獣皮紙は貴重品であったので,ヨーロッパの主として7世紀と8世紀前半に,リュクスイユ,ボッビオ,ザンクトガレンなどの修道院において, 元のギリシャ語やラテン語によるテキストがこすり取られ,別の文献が重ね書きされる例が多かった.後に特に19世紀以降,当初のテキストが試薬により,つ いで紫外線を照射する方法により復元されるようになった.その中には,キケロ(Marcus Tullius Cicero 前106-前43)の『国家論』を始めプラウトゥス(Titus Maccius Plautus 前250?-前184?),リヴィウス(Titus Livius 前59-後17)などの著作がある」(「図書館情報学用語辞典」).

"Parchment and other materials for writing or engraving upon were expensive to produce, and in the interest of economy were re-used wherever possible. In colloquial usage, the term palimpsest is also used in architecture, archaeology, and geomorphology, to denote an object made or worked upon for one purpose and later reused for another, for example a monumental brass the reverse blank side of which has been re-engraved." - Palimpsest in Wikipedia.

Palimpsest [ad. L. palimpsēstus n., a. Gr. παλίµψηστος scraped again, παλίµψηστον a parchment whence writing has been erased, f. πάλιν again + ψηστός, from ψάω, ψῆν to rub smooth.] - OED

僕のウェ ブページのひな形のアーカイブ@なぜこんなことをやるかというとウェブページでPalimpsest的作業をすると、情報が目茶苦茶混乱する(そ れゆえ面白い思考実験もできるのだが)からなんです。呼びだして、別名で保存して、新規につくったり、自分のサイト内検索をして改訂版をつくり、たまった ところでアップロードしたり、更新したりします。

実際はセルの位置が左端にあるので、マウスポイン ターがうごかしやす、こちらを使います。(キャッシュをつかいますが)一日に多いときには数百から千回ぐらいアクセスしています https://goo.gl/jBsH4P

こうすることで、十数年前の書き込みを、呼びだし て、再読し、場合よっては、パリンプセストやって潰したり、改訂したりすることができるのです。ウェブページは、奥付の日付が毎日変わる書物なのです。

直近で書くものは、改訂の機会が多いのでこういう ページもつくります。お客様のためよりも、これも自分の編集用のためですね https://goo.gl/agRKN9

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その他の情報


Codex Nitriensis, f.20r(Luke_9,22-33:「ルカによる福音書」9:22-23)

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