32■想像の共同体=体験について
「想像の共同体は、我らが青年が読んでいるということを我々が読むという二重性によって確認される。彼はぬかるんだスマランの道端で貧しい浮浪者の死体を 見るのではない。新聞の活字から想像するのである。彼は死んだ浮浪者が一体だれなのか、そんなことはまったく気にしない。彼が考えているのはは浮浪者が代 表する人間集団であって、一人の人間の生ではない」(アンダーソン 1997:59)。