エコロジスト
Ecologist
解説:池田光穂
狭義には専門の生態学者のことをさすが、自然保護主義者あるいは環境主義者という意味もある。
学問としての生態学(Ecology)は、ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケル(Haeckel, E.)が1866年に生物の生計・生活・環境生理の学問として提唱したことにはじまる。
他方、主義としてのエコロジーは1970年代の環境汚染問題や自然保護運動の高まりのなかで、学問的な生態学の影響を受けながら登場した。
現代社会における生態学的知識の広がり、自然保護や環境主義運動の展開のなかで、エコロジストは学問的な裏付けのもとで研究したり行動したりする人びとの一般的な呼称になった。[池田光穂,copyright 1997]
【出典と解説】
ここに収載されている観光学研究に関する語彙集は、長谷政弘 編著『観光学辞典』同文館、1997年に収載された、池田光穂執筆になる用語です。この辞書は、小さいながらも、日本における観光研究におけるデ・ファクト・スタンダード(基本とすべき標準)ともいえるものです。観光研究に興味をもたれる学生は、本体の辞典のほうを是非とも参照してください。