• ひま わり海洋深層水　　　★★
• 出雲のからだにうるおうアルカリ天然水　　　★★
• 南アルプスの天然水　　　★
• 銘水・阿蘇の自然水　　　★☆
• 阿蘇のメイスイ　　　★★★★
• 白川水源　　　★★★☆
• はくすい　　　★★★☆
• Volvic　　　★★
• 六甲のおいしい水　　　★★★
• 水の都西条　石鎚山のおいしい水　★★★
• 森の水だより採水地パック（霧島） 　★★★☆

【講評】★★

高知県が開発した海洋深層水を原料につかっている商品です。ナトリウムだけが突出した成分の 水はどのような味がするでしょうか？　心証を域を超えませんが、まさに「海の味」がするのです。くせになって病みつきになるか、ま、そんなものかという分 かれ道にたった水です。

【講評】★★

島根県那賀郡金城町で造っている地場産業モノ。心情的にはぐっと応援したいが、商標とイメージだけが上滑りして、分析表が疎かになっている。さすが、サントリーとボリックをおいているコンビニだけあって、商品はイメージだけで売っているのでしょうか？　も し、地場産業の人たちの心意気がコンビニのイメージ優先＆効率主義に抑圧されているのであれば、思わず判官贔屓したい「情けない商品」です。水は、味で勝 負しろと言いたい気持ちになります。味は確かにマイルドだが、クセの点では同じ店で売っているサントリーの水のほうが個性があり、安いのです。

※　鉱物の含有量はmg/lで表示しています。

【講評】★

生水はなぜか甘い。そのせいだろうかコーヒーも味がマイルドになる（主観的な思いこみ か？）。ところが紅茶は水出しでもわかしてもそれほど美味くないような気がする。

【講評】★☆

ご存じ地元阿蘇の水。硬度はサントリーの３倍。サントリーに比べて甘くなく、アサヒ・スー パー・ドライではないが、水にキレがあるんですね。私の値段に対する偏見でしょうか（高い方が美味い？）、比較すればサントリーのほうが好みです。ところ が、次に安くてうまい強力なライバルが登場。

【講評】★★★★★

製造は御船にある会社です。水質の分析は熊本工業大学となってますが、校名も変わったし、硬 度とpH表示もないし、もうすこしデータを入れてほしい。データで水飲んでる変なおっさんの気持ちも考えてほしい！　上の「銘水・阿蘇の自然水」に比べる と、味はなんと「南アルプスの天然水」に近くなぜか＜甘い＞んです。データからみる違いは、カリウムの含有量が少ないということなのです。カリウムが多いと水に＜キレ＞ができるということでしょうか（ビールのキレは単にアルコール度数と聞いていますが）。まだ、この講評に登場しませんが、原産地が白水の水（→以下 に登場する「はくすい」のことです）を飲んだときに、味はキレ系（つまり「阿蘇の自然水」に近い）でしたので、この銘柄のカリウムの濃度が気になります ね。お値段は近くのニコニコドーの店頭セールで買ったので、実際に売られている価格はわかりません（その後の調べでも148円で売られています）。サント リーよりも安くてうまい水がみつかりました。

【注目！】

製造元の丸富産業（ま だページは真っ白ですね、驚かないでね）の田丸幸一さんからメールをいただきました。データの不足を補い、ラベル表示の訂正もおこなってもらうことになり ました！　また、硬度の計算は（カルシウム×2.5）＋（マグネシウム×4）で求められる数値であることをお教えいただきました。ありがとうございました （2001.06.07）。

そうです！　旨い水の販売を通して、身近な消費経済や環境問題を考える必要性があるのです。

【講評】★★★☆

真打ち登場。ラベルもおどろおどろしい。しかし鉱物の含有量がすくない分析データどおり、こ れは言葉の厳密な意味での「真水」です。ようするに素直な水です。

【講評】★★★☆

ぢつわ、この製品の製造者は「白川村・水加工場　はくすい」です。成分や硬度もごらんくださ い。同じもの。そういえば、ペットボトルが、これらの製品はともに大口（昔の伊藤園のお茶を思い出しますねぇ）なんです。要するに阿蘇の観光地で自然食品 ファイル（-phile）をだまくらかして売っている製品が「白川水源」で、そのＯＥＭで地元の消費者向けの製品が、この「はくすい」というわけです。我 が家の水道の水は、この品質とあまりかわりません。要するに、熊本市水道局の水は旨いのです。熊 本市水道局は偉いやっちゃ！

【講評】★★

おフランスの水でザ〜マス。味はちょっと硬いでザーマスねぇ。なぜか苦みもあるザーマス。つ まりキレがあるということザーマス。

【講評】★★★

いわゆる素直な水です。いつもサントリーのアルプスの水を飲んでいるので、そろそろ飽きてき たのです。電子メールを送っても返事もなく、食品会社の企業サービスとしてはあまりよろしくない。

【講評】★★★

名前は長いが、味はシンプル、お茶、コーヒーなんでも使えるすぐれもの。会社は西条ミネラル です。九州で四国の水が飲めるのはうれしいですね。

【講評】★★★☆

さすが大手の飲料水メーカー（日本コカコーラ）だけあって、飲み物好きの性向を知り尽くして いる商品づくりですねぇ。値段も他のものに比べて高くないし、よくディスカウント店に出ています。さて、お味のほうですが、現在のところもっともアルカリ 性で硬度がありますが、これがほんのりと甘いのです。なぜだろう。

水前寺あるいは水前寺清子の名前のとおり、皆さんご存じかと思いますが熊本は水がおいしいん です。

1970年以降急速に水の味が悪化する大阪吹田——いわばしるたるみのみず、は垂水源之介の 名前の由来になっております——に育った私は、水がおいしい熊本に特別の愛着をもっております（関西の衛星都市とくらべれば熊本市は都市環境ならびに行政 サービスとも住み易いとは言い難いが・・）。

ところが最近は地下水汚染や、水郷の原風景である江津湖の富栄養度化、スイゼンジノリの絶滅 の心配（なぜか空港では瓶詰めの佃煮が買える）など水質の汚染も気になります。

そのような問題を反映するのか？　元の我が職場、熊本大学文学部法学部棟の水は、とことん まずいのです。おまけに学内の安全委員会の報告では、学内の水道から基準値を上回る大腸菌が検出されたものもありとの報告があり、学内での飲用は沸かして 飲むようにとの委員長からの「助言」もありました。

先般、図書室と学生用の研究室に中空フィルターを使った浄水器を設置しました。最初、面白 がって飲んでいましたが、水の味というものは、長年の飲み慣れているからでしょうか、結構気にするとその「まずさ」が気になるんですね。若いときは、水は 飲めればいい、と粋がっていましたが、人生の半ばを超えると、ちょっとぐらいの支出なら、金払うてでも、旨いもの、おいしいもの、うまいワインを飲みたい と思うようになりました。

そこではじめた道楽が、市販の天然水でコーヒーやお茶をのむということです。水は元来タダと 思って生きてきた私にとっては、水を購入するなど苦渋の選択ですが、あまりにもまずい職場の水道水に別れをつけるためには背に腹はかえれません。

私は特段の美食家でも、味に敏感な人間でもありませんが、ここで試した天然水を飲み比べて ——次々と新しい銘柄を試していくのですか主観的評価は時系列でかなりゆらぐでしょうからまったく客観的でも科学的でもありません——素朴な感想を披瀝 し、関心を持つ方へ興味を喚起したいと考えます。ご忌憚のないコメントをおよせください。