はじめによんでください

ゲイ・バイセクシュアル・その他の男性とのセックスをおこなう男性の薬物利用者への支援

sasasa

池田光穂

★クリスタルメタンフェタミンプロジェクト提 案(薬物症対策全国センターによる翻訳)
覚醒剤を使用するgbMSMへのサポートを改善するための10項目

1 .マンツーマン形式とグループ形式の両方のカウンセリングを利用できるようにする。

2 .覚醒剤に関連するスティグマを払拭するようなキャンペーンや介入を、医療関係者や支援者だけでなく、gbMSMの当事者間で幅広く行う。

3 .生涯にわたるアプローチの必要性と世代間の違い(たとえば、現在は状況が改善していたとしても、高齢のゲイ男性が何十年も昔、子どもの頃に体験した出来 事を変えることはできないこと)を認識しつつ、多様なセクシュアリティに対するスティグマや、二者択一的な性別役割に対するスティグマを低減させるため の、幅広い社会的介入を行う。

4 .ハームリダクションのプログラムやツールはgbMSMを対象とし、かつ利用しやすいものであるべきである。必要品の供給および注射器交換サービス、管理 された環境下での注射や薬物使用の場が含まれる。

5 .プログラム、サービス、および活動を企画・実行する際に、ピア(過去または現在において覚醒剤の使用経験があるgb MSM)が関わる。その場合、覚醒剤の使用歴、性的指向、HIV感染の有無といった点を考慮すべきである。

6 .本人から同意を得て、覚醒剤の使用について尋ねることができるよう、医療関係者や支援者のトレーニングを行う。

7 .すべてのプログラムおよびサービスにおいて期限を設定しない。プログラムやサービスは、参加者がより良い状態に向かうために必要だと感じる限り、継続す べきである。また、必要に応じて他の選択肢も提供できるよう、ケアのネットワークを利用できるよう準備しておく。

8 .「使用量を減らす」、「完全にやめる」、または「やめない」などのレディネスに基づき、その人の「現在地」に合わせる。断薬を迫らないプログラムが必要 である。

9 .サービスにおいて、トラウマに関する十分な知識に持つこと。医療関係者や支援者は、本人が小児期の性的虐待、異性愛中心主義、同性愛嫌悪の経験を含むト ラウマに対処していることを理解し、支援することができる。

10.gbMSMが覚醒剤使用に至る社会的要因を十分に考慮した上で、 つながりや友情を育むことができるような社会的プログラムを提供する。

※gbMSM - Gay, Bisexual and other Men-who-have-sex-with-men. ゲイ・バイセクシュアル・その他の男性とのセックスをおこなう男性(GBMSMとも表記)
https://contacttracing.ashm.org.au/male-diverse-sexuality-gay-bisexual-and-other-men-who-have-sex-with-men-gbmsm/

文章全体の引用は、https://www.ncasa-japan.jp/docs/enlightenment からクリスタルメタンフェタミンプロ ジェクト「覚醒剤を使用するゲイ・バイセクシャル男性を対象とした調査研究報告書を日本語に翻訳したパンフレット」からのものです。

リ ンク

文 献

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