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臨床コミュニケーションの文化的多様性

まとめの授業 0801:ヘ ルスコミュニケーション2017

池田光穂

臨床コミュニケーションの文化的多様性

《ケース:01》:「「オキモトさんは82 歳の日本人男性。転移性食道癌患者である。この2 、 3 か月のうちに経口摂取が次第に困難になり、体重が大幅に減少し、げっそりと痩せてきた。十分な栄養補給をするために、オキモトさんに経管栄養法の導入が提 案された。それを行えば栄養状態が改善するので、オキモトさんの生命予後も伸びるとみられている(月の単位と予測されている)。また、経管栄養法によって 彼のQOL が低下することはあまりないとみられている。オキモトさんの長い闘病期間中、家族は彼の病床につきっきりだった。子供たちの多くが飛行機で移動し、仕事や 家庭生活を犠牲にしてきた面もあり、経済的負担もさることながら、精神的な負担が深刻化してきている。オキモトさんは自分が家族の負担になっていると考え ている。これは彼がまったく望んでいなかったことである。結局、オキモトさんは経管栄養法の導入を断ることにした。この決定に主治医はとても心配し、オキ モトさんの家族が本人に圧力をかけて、本人にとって利益がある治療法を受けさせないようにしているのではないかと考えた。主治医は倫理コンサルテーション を求め、医療チーム全体に懸念を伝え、関係者全員で心配することとなった」(スウォタ 2009:129)」

《ケース:02》「「チェンさんは84 歳の中国人女性。英語はほとんど話さない。転移性癌患者で予後は極めて厳しい。息子と同居しており、英語が必要な場合は常に息子が通訳してきた。医療チー ムによると、チェンさんは自分の疾患と予後を知っているという。彼女の主治医は、息子の通訳を介して、自分自身で彼女に疾患のことを伝えたと話している。 しかし、ある日、病室で、看護師が癌の診断についてチェンさんに何か話したところ、チェンさんは強いショックを受け、深いうつ状態に落ち込んでしまった。 あとで病室に来た息子はそのことを知って激怒した。看護師はチェンさんにショックを与えたことにおののいたが、同時に、看護師も他のスタッフも、チェンさ んは診断と予後を知っていると思っていたのに、これはどうしたことかと不思議に思った。実は、息子はチェンさんに主治医の言葉を正確には伝えていなかった のである。予後が不良なことだけではなく、癌であることも伝えていなかったのだ。母親を庇護するのが自分の役目と認識する息子は、真実を伝えたら母親は落 胆し、生きる希望をすべて喪失し、最期の期間の楽しみがすべて失われると考えたのである」(スウォタ 2009:131-132)。」

詳細は以下のページを参照せよ。

臨床コミュニケーションの文化的多様性

課題文章:臨床コミュニケーションの文化的多様性:HealthComm170801.pdf

■課題シート:kadai170801.pdf

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