かならずよんで ね!

オーストラリアにおけるマオリ族の投票権

Maori voting rights in Australia

New Zealand Graphic, 20 October 1900. Republished in A Concise History of New Zealand, by Philippa Mein Smith

池田光穂

オーストラリアにおけるマオリの選挙権は、 他の非白人少数民族の選挙権に比べ、特異な歴史を持っている。この法律では、オーストラリア連邦への加盟に対するニュージーランドの懸念を払拭するため に、投票権をヨーロッパ系住民とニュージーランドの先住民に限定していた[1]。 [2] この法律をめぐる議会での議論の中で、労働党の有力者キング・オマリーは、「原住民はマオリほど知的ではない」と主張して、マオリを選挙権に含めること、 そしてオーストラリア原住民を除外することを支持した[3]。

この異様な状態は、連邦選挙法が以前の法律に取って代わる1962年まで(ノーザンテリトリーなど)いくつかの管轄区域に残っていた[4]

オーストラリア先住民の普遍的な選挙権に先立ち、 オーストラリア・アボリジンズ・リーグなどの組織は、マオリの選挙権(老齢・障害年金、出産ボーナス、失業救済も)が認められていながらアボリジニやトレ ス海峡諸島民には否定されているというオーストラリアの法律の矛盾を強調した[5]。

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