かならずよんで ね!

シルス・マリアの拳

La storia del Nietzsche-Haus

池田光穂

【シルスマリアの拳:画像編】

ニーチェが「神は死んだ」なんて言えたのは,それまでにスピノザ,カント,ヘーゲルさんたちがちゃんと,神さまはすでに死んでらっしゃることを,教会や平信徒に平易な語り口で説明してくださったからなんですね!!

「それにたいして、まず大切なことは、われわれが省察することである」——ハイデガー『ニーチェ「神は死せり」』理想社版、17ページ

「強さのペシミズム」(→絶望する勇気

1944年ハイデガー(55歳)夏学期、ヘラクレイトス講義。この講義のなかでハイデッガーは「ドイツ民族が西洋の歴史的な民族でありつづけるのか、それともそうでないのかどうかという、このことだけが決定を迫られているのではなくて、今は大地の人間が大地もろともに危険にさらされているのであり、しかも 人間自身によってそうなのである[『全集55』79ページ]」「こ の惑星は炎に包まれている。人間の本質は支離滅裂になっている。ドイツ人がドイツ的なものを見出し、保持 するということが想定されるとすれば、世界史的な熟慮が生まれるのはドイツ人からのみである。それは思い上がりではないが、しかし元初的な苦境を決着にい たるまで持ちこたえるという必然性の知である[『全集55』138ページ]」と語った。

「語つまりそのなかで歴史的な人間の本質が自らを委 ね渡している語とは、真有の語である。この元初的な語は詩作と思索のなかで保有される。たとえ何がそしていかに西洋の外的な歴運が接合されるにせよ、ドイ ツ人たちの最大にして本当の試練、つまり彼らがあるいは無知な者たちによって彼らの意に反して試されるかもしれない彼の試練はなおも目前に迫っている、す なわち、彼ら、ドイツ人たちは真有の真性との融和の内にあるのかどうか、また彼らは死への覚悟を越えて、現代世界の視野の狭さに対して元初的なものをその目立たない飾りの内へと救い出すほど十分に強靭であるのかどうかと」[『全集55』208ページ]

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