正当化された真なる信念
On Justified True Belief
プラトンの『テアテイトス』201や『メノン』98 から、E.L. ゲティアは「ある特定の命題を誰かが知る」ことに関しての必要十分条件を検討している。それは次のような形式であらわせる。
Pだという ことをSが知っているとは、
(I)Pが 真であり
(II)P だということをSが信じており、かつ、
(III) Pだということを信じる点でSが正当化されている、
という場合 であり、かつその場合に限られる。
ゲティアは、この場合は、PだということをSは知っ
ているという命題が真であるための十分条件を構成しないために、これは偽であると主張する。
さて、ゲティアは、チザムを引用して、この最初の定 式化を次のように敷延する。
P
だということをSが知っているのは、
(I)Pを Sが受け入れ
(II)P のための十分な証拠をSがもち、かつ、
(III) Pが真である
という場合 であり、かつその場合に限られる。
さらに、ゲティアは、エイヤーにつき「知識のための 必要十分条件」を述べる。
P だということをSが知っているのは、
(I)Pが 真であり
(II)P が真だということにSが確信をもっており、かつ、
(III) Pが真だということにSが確信をもつのは当然だ
という場合 であり、かつその場合に限られる。
これに、引きつづき、ゲティアは、3つの具体的な事
例をあげ、すべての定義が、ある特定の命題を誰かが知ることの十分条件を、これらの定義は述べていないと主張する。
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(I)(II)(III)
本文……
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