A Japanese Sci-Tech Cult and
"integrated knowledge, the SOHGO-CHI"
文字情報の吸い上げ:文字情報の吸い上げ:外における情勢変化 科学技術・イノベーション政策の振り返り
○ 世界秩序の再編の始まりと、科学技術・イノベーションを中核と
する国家間の覇権争いの激化
○ 気候危機などグローバル・アジェンダの脅威の現実化
○ ITプラットフォーマーによる情報独占と、巨大な富の偏在化
○ 目的化したデジタル化と相対的な研究力の低下
- デジタル化は既存の業務の効率化が中心、その本来の力が未活用
- 論文に関する国際的地位の低下傾向や厳しい研究環境が継続
○ 科学技術基本法の改正
科学技術・イノベーション政策は、自然科学と人文・社会科学を融合した
「総合知」により、人間や社会の総合的理解と課題解決に資するものへ
○ 国際社会の大きな変化
- 感染拡大防止と経済活動維持のためのスピード感のある社会変革
- サプライチェーン寸断が迫る各国経済の持続性と強靱性の見直し
○ 激変する国内生活
- テレワークやオンライン教育をはじめ、新しい生活様式への変化
現状認識
科学技術・イノベーション基本計画(概要)
新型コロナウイルス感染症の拡大
加速
我が国が目指す社会(Society 5.0)
【経済的な豊かさと質的な豊かさの実現】
● 誰もが能力を伸ばせる教育と、それを活かした多様な働き方を可能とする労働・雇用環境の実現 ● 人生100年時代に生涯にわたり生き生きと社会参加し続けられる環境の実現
● 人々が夢を持ち続け、コミュニティにおける自らの存在を常に肯定し活躍できる社会の実現
一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会
サイバー空間とフィジカル空間の融合に
よる持続可能で強靱な社会への変革 新たな社会を支える人材の育成 新たな社会を設計し、
価値創造の源泉となる「知」の創造
「グローバル課題への対応」と「国内の社会構造の改革」の両立が不可欠
総合知やエビデンスを活用しつつ、未来像からの「バックキャスト」を含めた「フォーサイト」に基づき政策を立案し、評価を通じて機動的に改善
5年間で、政府の研究開発投資の総額 30兆円、官民合わせた研究開発投資の総額 120兆円 を目指す
Society 5.0の実現に向けた科学技術・イノベーション政策
(1) サイバー空間とフィジカル空間の融合による新たな価値の創出
• 政府のデジタル化、デジタル庁の発足、データ戦略の完遂(ベースレジストリ整備等)
• Beyond 5G、スパコン、宇宙システム、量子技術、半導体等の次世代インフラ・技術の整備・開発
(2) 地球規模課題の克服に向けた社会変革と非連続なイノベーションの推進
• カーボンニュートラルに向けた研究開発(基金活用等)、循環経済への移行
(3) レジリエントで安全・安心な社会の構築
• 脅威に対応するための重要技術の特定と研究開発、社会実装及び流出対策の推進
(4) 価値共創型の新たな産業を創出する基盤となるイノベーション・エコシステムの形成
• SBIR制度やアントレ教育の推進、スタートアップ拠点都市形成、産学官共創システムの強化
(5) 次世代に引き継ぐ基盤となる都市と地域づくり(スマートシティの展開)
• スマートシティ・スーパーシティの創出、官民連携プラットフォームによる全国展開、万博での国際展開
(6) 様々な社会課題を解決するための研究開発・社会実装の推進と総合知の活用
• 総合知の活用による社会実装、エビデンスに基づく国家戦略※の見直し・策定と研究開発等の推進
• ムーンショットやSIP等の推進、知財・標準の活用等による市場獲得、科学技術外交の推進
国民の安全と安心を確保する持続可能で強靱な社会への変革
(1) 多様で卓越した研究を生み出す環境の再構築
• 博士課程学生の処遇向上とキャリアパスの拡大、若手研究者ポストの確保
• 女性研究者の活躍促進、基礎研究・学術研究の振興、国際共同研究・国際頭脳循環の推進
• 人文・社会科学の振興と総合知の創出(ファンディング強化、人文・社会科学研究のDX)
(2) 新たな研究システムの構築(オープンサイエンスとデータ駆動型研究等の推進)
• 研究データの管理・利活用、スマートラボ・AI等を活用した研究の加速
• 研究施設・設備・機器の整備・共用、研究DXが開拓する新しい研究コミュニティ・環境の醸成
(3) 大学改革の促進と戦略的経営に向けた機能拡張
• 多様で個性的な大学群の形成(真の経営体への転換、世界と伍する研究大学の更なる成長)
• 10兆円規模の大学ファンドの創設
知のフロンティアを開拓し価値創造の源泉となる研究力の強化
探究力と学び続ける姿勢を強化する教育・人材育成システムへの転換
• 初等中等教育段階からのSTEAM教育やGIGAスクール構想の推進、教師の負担軽減
• 大学等における多様なカリキュラムやプログラムの提供、リカレント教育を促進する環境・文化の醸成
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出典:第6期科学技術・イノベーション基本計画 について・総務省国際戦略局・技術政策課・令和3年4月20日:https://www.soumu.go.jp/main_content/000746055.pdf |
以上から引き出せる「総合知」の語用論からみたその意味。
・国内外の状況変化、政策上の問題や課題も山積している、そして今般のコロナ禍、この3つの現象は、日本社会や日本政府に対して、1)「グローバル課題への対応」と、2)「国内の社会構造の変革」という二大課題を突きつけている。
・Society 5.0では、1)国民の安心安全を確保する持続可能で強靭な社会と、2)ひとりひとりの多様な幸せ=ウェールビーイング(端的に福祉であるが)が実現できる社会、という2つの社会目標をもっている
・以上の課題と社会目標から、来るべきSociety 5.0では、次のような3つの直接目標をもつ:1)持続可能で強靭な社会変革、2)「知」の創造、3)人材育成、である。
・それらを可能にする社会的図式とは、A)総合知による社会変革と、B)知・人への投資、が必要で、それらは《好循環》するはずである。
【語用論からみた「総合知」の位置付け】
・総合知は社会変革をもたらす
・社会実装を可能にするためには総合知による知的動員が不可欠
・総合知が動員される科学技術領域:※AI技術、バイオテクノロジー、量子技術、マテリアル、宇宙、海洋、環境エネルギー、健康・医療、食料・農林水産業等
つまり、総務省が考える「総合知」とは、カリキュラムを通して具体的教えられるものではない、《総合的な知の社会への実装》をイメージしているように思えます。
◎女性研究者の活用を謳っているが、歴史的彼女たちがどのように、男性中心のこれまで科学界で処されてきたのか、学ぶ必要がある。
ソフィア・コワレフスカヤ | |
マリー・キューリー | |
リーゼ・マイトナー | |
イレーヌ・ジョリオ・キューリー |
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フローリ・フレミング |
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ドロシー・ホジキン |
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スライ |
がんとウイルス研究者たち |
フレンド |
がんとウイルス研究者たち |
スチュアート |
がんとウイルス研究者たち |
エディ |
がんとウイルス研究者たち |
ロザリンド・フランクリン |
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バーバラ・マクリントック |
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湯浅年子 |
湯浅 年子(ゆあさ としこ、1909年12月11日 -
1980年2月1日)は日本出身の物理学者である。パリのコレージュ・ド・フランス原子核化学研究所、CNRS(フランス国立中央化学研究所)などで研究
した。日本国外で活動した初の日本人女性物理学者といわれる[1]。 |
猿橋勝子 |
猿橋 勝子(さるはし かつこ、1920年3月22日 - 2007年9月29日)は、日本の地球科学者である。専門は地球化学。海洋放射能の研究などで評価された |
以上から引き出せる「総合知」の語用論からみたその意味。
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その他の情報
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