sand from urm
骨壷たちからの砂
黴のような緑色だ忘却の家は。
風に翻るいずれの門の前でも首をはねられたお前の吟遊詩人が青くなる。
かれはお前に苔と苦い陰毛でできた太鼓を叩く、
膿んでいる足の指で砂にお前の眉を描く。
かれはその眉をそうであったよりももっと長く描く、そしてお前の唇の赤を。
お前はここで骨壷たちを満たし、そしてお前の心に糧を与える。
——『パウル・ツェラン全詩集(I)』p.39 ,中村朝子訳
リ ンク
文 献
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