人類学者の能力に関する神話
Cry for idiot-anthros!!! : 人類学中毒の解毒剤04
The apparition of Our Lady of Guadalupe
私は人類学者に対する同僚の以下のような評価が「神話」であることを信じるものである。
(1)人類学者はジェネラリストである。
(2)人類学者はある地域に関するスペシャリストである。
(3)人類学者は、ある文化事象(例:古くは親族、宗教、神話m新しくは医療、開発、教 育)のスペシャリストである。
これらの偏見(人によっては至福)がどこから由来するのか検討してみよう。
(1)人類学者はジェネラリストである。
文化の定義でおなじみのE.B.タイラーの例の文化は人間がつくりだし、伝えているすべ てのものであるという便利な定義(現在では誰もそれを信じるものはいない)に由来する。
もちろん人類学者は当初からタイラーの定義は問題のあるものであると認識をもっていた が、最近になるまでだれも強く批判ものはいなかった。
タイラーの定義は問題のあるものとしても、研究対象の包摂性・包括性を疑う人類学者はい ない。なぜなら、人類学の破壊力は先に述べたように他の社会科学に比べてその「時間・情報・空間」の概念が異なるからであり、守備範囲を広くとらないと ——目配せを広くとるがゆえに——気の利いたことが言えなかったからだ。
(2)人類学者はある地域に関するスペシャリストである。
(3)人類学者は、ある文化事象(例:古くは親族、宗教、神話もしくは医療、開発、教育)の スペシャリストである。
【未完】
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