すべてのICT労働者の健康のために
health for ICT
workers
今日の社会で、ICT労働者(ICT workers) の健康を考えることは、ほとんど地球上の人々の健康を考えることにつながる。スマートフォン、パソコン、さまざまな家電製品は、実質的にインターネットを 含むさまざまな通信網に接続されているために、ほとんど地球上の人々は、有償あるは無償によって「働かされている」とはいえ、ICT労働者(ICT workers) なのである。
(財)情報通信医学研究所編『IT技術者の長寿と健 康のために』近代科学社(2016)によると、ICT労働者(ICT workers)はさまざまな健康上のリスクに苛まれている。
狩猟採集者、農耕者、そして工場労働者など、かつて の労働者は、筋肉労働に従事し、そのような労働を通して対価(獲物、採集物、天然産品、収穫、賃金など)を受けていた。しかし、18世紀の産業革命以降、 機械を知的に操作する労働者——それでも筋肉にまだ多くは依存していた——に機械を提供する、科学者や技術者の登場により、次第に、労働の現場は、筋肉と 頭脳と機械の《ハイブリッド状態》に移行し、パーソナルコンピューターの登場以降、人類社会はICT機器への依存状態をますます高めている。
そこで「ICT労働者の健康のために」次のような テーゼを立てることができる。
1)ICT労働者には、非ICT労働者とは異なる健 康リスクがある。
2)ICT労働者には、非ICT労働者とは類似の健 康リスクがあるが、その比率が異なる。
3)ICT労働者は、防ぎきれる対策を講じること が、非ICT労働者を含む地球の労働者の不幸を軽減し、しあわせを多少なりとも押し上げることができる。
4)ICT労働者への最初の危惧要因は、運動不足や 偏った食生活よる代謝性疾患がまず、最初に気をつけなくて考えるべきだ。
5)代謝性疾患に関連して、心臓血管系の疾患にも注 意すべきだ。
6)ICT労働者のメンタルヘルスの課題は、労働者 として長くICTと付き合うことと繋がり、QOLの向上に貢献する
7)ICT労働者にも非ICT労働者にも、あらゆる タイプの「がん」に留意すべきだ。「がん」の原因には、環境、遺伝、原因不明の外的要因、が考えられる。
8)あらゆるタイプの「がん」に万能の対策はない が、罹患後もQOLの低下に留意して、サバイバーになり、その苦しみと喜びを、次世代に伝えていく価値がある。
9)どのような政治的イデオロギーを信奉しようと も、すべての労働者が、生きている間も死んでからも「なるべく」幸せな人生を過ごすことが、他の労働者への幸せのシェアにもつながる。
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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099