はじめによんでください
動物の権利問題とロボラット実験の倫理:ジョナサン・モレノ『操作される脳』07
池田光穂
「動物の権利保護者は、ロポラット実験ではたしかに倫理的なルールは厳守されてはいるが、だからと言って動物をバーチャルなロボットに仕立
て上げていいとは言えまい、と抗議するだろう。ラットの自己決定権に思いを至して同情心を抱く人間はほとんどいないだろうが、ここには、他の生物に対する
人間支配の適正な限界や、また人間が他の人間をコントロールする可能性という根の深い問題がある。まず最初に為すべきは、神経工学によって他人の脳を直接
コントロールすることにはいかなる倫理的問題があるのか、厳密に確定することだ。結局、人間は、何千年も前から動物を訓練し、家畜化は何万年も前から行っ
てきた。そもそも、人間出現の冒頭から動物を食べてきたではないか。聖書では、自然やその創造物は人間の領土であると認められているが、これはロポラット
にも適用できるのだろうか? 愛犬がカーペットの上でそそうしないように正の強化でしつけをするのと、リモコンのパネル操作によって電気刺激を送り、足を
上げて消火栓に小便をかけるように命令するのと、いったいどこが違うのだろうか? 」(モレノ 2008:93)。
リンク
文献
- ジョナサン・D・モレノ『操作される脳』久保田競監訳、西尾香苗訳、東京:アスキー・メディアワークス、2008年(D.
Moreno, Jonathan. 2006. Mind wars: Brain research and national defense.
New York: Dana Press.)
【書誌情報】210pp. ; 24 cm 内容: DARPA on your mind ; Of machines and men ;
Mind games ; How tothink about the brain ; Brain reading ; Building
better soldiers ; Enter the non-lethals ; Toward neurosecurity. 注記:
Includes bibliographical references and index. ISBN: 9781932594164.
著者標目: Moreno, Jonathan D..分類: LCC : UH399.5 ; DC22 : 355/.07, 件名:
Medicine, Military -- Research ; Medicine, Experimental ; Brain --
Research ; National security ; Human experimentation in medicine.
DARPA: Defense Advanced Research Projects Agency.
その他の情報
Copyleft,
CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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