拷問から/に加えた心理的操作:ジョナサン・モレノ『操作される脳』10
「経験を積んだ取調官ならおおむね同意するだろうが、肉体的な暴力をうけた囚人や捕虜は、ほとんどの場合、それ以上の痛みを避けるためなら 何でも進んで話すようになる。しかし、この方法では有益な情報はほとんど得られない。少なくとも他の情報源から確認をとらない限り使いものにならないよう な情報しか手に入らない。そこで、もっと微妙な心理学的アプローチが必要とされるのが常である。CIAの訓練マニュアルには、タイトルにベトナム戦争時代 のCIA の暗号名だったKUBARK という語、が入っている。この暗号名は一九六三年から使用されていた。大量の心理学的知識と経験がもりこまれたこのマニュアルが、少なくとも一世代のあい だ使われてきたのだ。
「威圧的ではないテクニックのほとんどは、不安にさせることによって効果を発揮する。尋問を受けるという状況自 体が、初めて経験する者を不 安にさせる。目的は、この効果を強めて家族の感情的・心理的な紳を徹底的に破壊することだ。……この目的が達成されたなら、抵抗力はひどく弱まる。仮死状 態、つまり心理的なショックあるいは麻庫状態を示す……時期がある。ひどく傷ついたり、それほどではなくとも傷ついた経験をすることで、このような状態が 引き起こされる。それはまるで、被疑者がなじんできた世界のみならず、その世界の中での被疑者自身のイメージまでもが破壊されてしまうごときものだ。…… この時点で情報源は……はるかに従順になる」(モレノ 2008:131-132)。
リンク
文献
その他の情報
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
★
Do not paste, but [Re]Think our message for all undergraduate students!!!