はじめによんでください

拷問から/に加えた心理的操作:ジョナサン・モレノ『操作される脳』10

Psychological manipulation using torture

Fernando Botero is showing his incredible new paintings of the Abu Ghraib torture scenes at the Marlborough Gallery in New York.

池田光穂

★拷問を受ける側の論理

「経験を積んだ取調官ならおおむね同意す るだろうが、肉体的な暴力をうけた囚人や捕虜は、ほとんどの場合、それ以上の痛みを避けるためなら 何でも進んで話すようになる。しかし、この方法では有益な情報はほとんど得られない。少なくとも他の情報源から確認をとらない限り使いものにならないよう な情報しか手に入らない。そこで、もっと微妙な心理学的アプローチが必要とされるのが常である。CIAの訓練マニュアルには、タイトルにベトナム戦争時代 のCIA の暗号名だったKUBARK という語、が入っている。この暗号名は一九六三年から使用されていた。大量の心理学的知識と経験がもりこまれたこのマニュアルが、少なくとも一世代のあい だ使われてきたのだ。

「威圧的ではないテクニックのほとんど は、不安にさせることによって効果を発揮する。尋問を受けるという状況自 体が、初めて経験する者を不 安にさせる。目的は、この効果を強めて家族の感情的・心理的な紳を徹底的に破壊することだ。……この目的が達成されたなら、抵抗力はひどく弱まる。仮死状 態、つまり心理的なショックあるいは麻庫状態を示す……時期がある。ひどく傷ついたり、それほどではなくとも傷ついた経験をすることで、このような状態が 引き起こされる。それはまるで、被疑者がなじんできた世界のみならず、その世界の中での被疑者自身のイメージまでもが破壊されてしまうごときものだ。…… この時点で情報源は……はるかに従順になる」(モレノ 2008:131-132)。

☆拷問をする側の論理

「(911以降のテロとの戦争の論理で) 米国は民主的権利と原則を擁護していると主張する一方で、実際には国内でこれらの権利を停止し、テロとの戦いの名目で拷問を正当化した。ジジェクはこれら を真の例外とは見なさず、自由民主主義の中核的傾向と位置づける。この体制は本質的に腐敗に弱く、自らの権利を普遍化できないのだ。戦争状況の変化は、民 主主義イデオロギーにおける核心的区別である「戦争状態/例外状態」と「平和状態」の間のあらゆる差異をさらに浸食している。/民主主義体制は常に新たな 非常事態を生み出し、自らの倫理原則の否定を正当化しているため、解放的政治の未来は自由民主主義的枠組み(人権、法の支配、憲法遵守といった概念を含 む)の中に収まることはできない。 イスラエルの「平和主義者」兵士たちがパレスチナ人隣人との連帯を示すような倫理的行為が示すように、資本主義に対する選択肢は原理主義やファシズムだけ ではない。しかしながら、「歴史の終焉」や「文明の衝突」といった現在のパラダイムは、顕在化する対立の範囲を文化的・民族的/宗教的なものに限定し、経 済的対立などより根本的な問題を覆い隠している。/ファシズム下で生じた社会経済的対立の転移は、現代世界のあらゆる経済的・文化的論理の「症候的結び 目」であるイスラエル・パレスチナ紛争にも反映されている。ジジェクは二項対立的な倫理的選択や予測可能な確実性を拒絶する点で確かにポストモダニストで あるが、9.11への対応に対する彼の批判の本質は、第一にマルクス主義的であり、第二にラカン的である」(出典:「現実の砂漠へようこそ」)

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