はじめによんでください
恐怖遺伝子の操作:ジョナサン・モレノ『操作される脳』26
池田光穂
「恐怖の遺伝子を操作するテクニックだ。アメリカのある優秀な研究チームが2005年に報告したのだが、扇桃体で発現しているスタスミン
(stathmin)という遺伝子が、生来の(学習によらない)恐怖と条件付けされた(学習した)
恐怖の両方に関連しているという。チームはこの遺伝子を欠いたマウスを繁殖させ(実験室で作り出した、ある遺伝子が欠落した実験動物のことを「ノックアウ
ト」というが、これには明確な理由がある)、ケージトレーニング中に弱い電気ショックを与えるなどの嫌悪状況に置いた。ノーマルなマウスにショックを与え
ると、その場にすくむという恐怖行動を示すが、ノックアワトマウスはすくむ頻度が低い。これは学習した恐怖の例だ。次に両マウスを野外の広場に置く。開け
た場所は、マウスにとって生来的に恐怖を感じる場所である。結果、スタスミンをもたないマウスは広場の中央にいる時聞が長く、ノーマルマウスよりも丹念に
環境を探検した」(モレノ 2008:252-253)。
リンク
文献
- ジョナサン・D・モレノ『操作される脳』久保田競監訳、西尾香苗訳、東京:アスキー・メディアワークス、2008年(D.
Moreno, Jonathan. 2006. Mind wars: Brain research and national defense.
New York: Dana Press.)
【書誌情報】210pp. ; 24 cm 内容: DARPA on your mind ; Of machines and men ;
Mind games ; How tothink about the brain ; Brain reading ; Building
better soldiers ; Enter the non-lethals ; Toward neurosecurity. 注記:
Includes bibliographical references and index. ISBN: 9781932594164.
著者標目: Moreno, Jonathan D..分類: LCC : UH399.5 ; DC22 : 355/.07, 件名:
Medicine, Military -- Research ; Medicine, Experimental ; Brain --
Research ; National security ; Human experimentation in medicine.
DARPA: Defense Advanced Research Projects Agency.
その他の情報
Copyleft,
CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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