池田光穂
「人類学は、セトラーコロニアリズム(殖民主義)、海外帝国主義、奴隷制、白人至上主義にそのルーツをもつ」。ポストコロニアル人類学は、その前提から出発する。
すなわち、人類学・文化人類学は、その誕生期において、西洋世界が「セトラーコロニアリズム (殖民主義)、海外帝国主義、奴隷制、白人至上主義」により世界を運営しており、それらの政治的抑圧のメカニズムのもとで、人類学・文化人類学は、その生 命を受けたということ。この人類学・文化人類学を認識すること。それらは、人類学・文化人類学はもともとコロニアリスト人類学・コロニアリスト文化人類学 として出発したことを「意識する」ことが、ポストコロニアル人類学の出発の前提なのだ。
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