べき分布
power law distribution
解説:池田光穂
「ベキ分布(ベキ乗則)は1890年代にイタリアのパレート(80:20の法則で有名)が収入の分布を研究していて発見しました。その後 1950年代にアメリカのグーテンベルクとリヒターが地震の大きさと頻度を調べていて、ベキ乗則に従っていることを発見し」た「ベキ分布とは、極端な値を とるサンプルの数が正規分布より多く、そのため大きな値の方向に向かって曲線は長くなだらかに裾野を伸ばしていきます。裾野は正規分布よりも広い(ファッ ト・テール)のも特徴」。そして「これまで正規分布は統計の基礎として、特に、経済学で数学モデルを作る時に使われてきました。しかし、近年の経済物理学 の研究から、下記のような事象はベキ分布に従っていると考えられるようになりました。自然現象:ガラスを床に落とした際の破片の大きさの分布、地震の大き さと発生頻度、山火事の被害面積ごとの発生頻度など 経済現象:株価、為替などの市場価格の変動、所得の分布、純資産の分布など 社会現象:本の売上分布、論文の数と引用された回数の関係、戦争の発生頻度と死者数」出典「ベ キ分布(ベキ乗則)」
「「はやぶさの破片のサイズと数の分布の(両対数)グラフ(提供国立天文台)」(出典:国立天文台 メールニュース No.13 (2010年9月22日発行))。はやぶさが地面と激突し、破砕された破片はベキ分布に従っていることがわか」る。出典「ベ キ分布(ベキ乗則)」
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文献
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