補綴
prosthesis;ほてつ
補綴(ほてつ)とは、身体の欠損した部位の形態と機能を人工物で補うことをいう。欠損の部位でもっともよく使われるのが虫歯の詰め物や、義手義 足などであり、ドイツ語が外来語化して「プロテーゼ(Prothese)」と呼ばれる。補綴には、構造的な充填のほかに、欠損した部分がもとの機能を補綴 することがあるので、機能的な意味ももつ。体の表面に取り付け、機能的に補綴するものは人工物はエピテーゼと呼ばれる。
下記のものは、古代エジプトのミイラに発見された、足親指の義足部分である。
Mummies’
false toes helped ancient Egyptians walk , by University of
Manchester.
「シリコンベースの記憶増強の可能性はこれだけではない。「脳補綴(brain prosthesis)」と呼ばれる、脳の損傷部位に代わって働くチップも開発中である。脳卒中やてんかんの患者で使用可能になれば、正常な脳の増強にも 使われるようになるかもしれない。記憶障害の患者では海馬が損傷を受けていることが多い。新しい経験はまず海馬で処理されてから、脳の他の部分に記憶とし て貯蔵される。この海馬の役割をするチップ、つまり人工的な海馬、がラットで研究されているのだ。ラットの海馬を切片にし、電気刺激してインプットとアウ トプットとの関係を記録し、マッピングする。これをもとにモデルを作製し、チップ上に符号化して再現する。チップを脳の適当な場所に置き、損傷を受けた部 分をまたぐようにしてリード線で脳と結合する。これで、損傷部分に入ってくる情報がチップに送られ、チップからの情報は基本的に損傷部分をバイパスして正 常な部分に送られることになる。発想としては簡単そうだが、南カリフォルニア大学(USC)の研究者たちは、DARPA 、海軍研究事務所、米国国立科学財団から支援をうけ、完成するまでに10年聞を費やした。USC のチームは、ラットから取り出した海馬を用い生体外でこのシステムをテスト中である。ゆくゆくは、生きたサルにチップを移植して、記憶が関係する行動の変 化が起きるかどうかテストする予定だという」」(モレノ 2008:243-244)。
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