テキストの分割とオープン・コード化の実習
Segmented texts and Coding texts
課題
以下のテキストを、センテンス毎、ならびに、センテンスを[恣意的に]分割したものにインデックスをつけて、コーディングの練習をしてみよう!
「病いの問題(illness problem)とは、症状や能力低下がわれわれの生活のなかに作り出す根本的な困難のことである。たとえば、階段を上がって寝室に歩いてゆくことができ ないかもしれない。あるいは座って仕事をしているあいだ、腰痛のために注意が散漫になるという経験をするかもしれない。頭痛のために宿題や家事に集中する ことができず、誤りやイライラにむすびつくこともあるかもしれない。あるいは性的不能におちいって離婚になってしまうかもしれない。他の誰にも自分の痛み は見えないし、したがって、能力低下が現実のものだと客観的にはっきりと認めてもらうこともできないために、強い怒りの感情をもつこともあるかもしれな い。結果として、われわれは、自分の訴えが信用してもらえないことに気づき、自分が絶えざる痛みのなかにあることを証明しなければならぬ苛立たしい重圧 (プレッシャー)を経験することになる。われわれは、意気消沈し、よくなろうとする希望を失うようになるかもしれない。あるいは、死んだり寝たきりになっ たりすることの恐怖によって抑うつ的になるかもしれない。失った健康、変形した身体イメージ、危ういまでに低下している自尊心を嘆き悲しむ。あるいは、外 観がそこなわれたという理由で恥ずかしいという気持をいだくかもしれない。こうしたものすべてが病いの問題なのである」。
出典:(原文)クラインマン,アーサー『病いの語り』江口重幸ほか訳,Pp.4-5,東京:誠心書房、1996年
1.病いの問題(illness problem)とは、症状や能力低下がわれわれの生活のなかに作り出す根本的な困難のことである。
2.たとえば、階段を上がって寝室に歩いてゆくことができないかもしれない。
3.あるいは座って仕事をしているあいだ、腰痛のために注意が散漫になるという経験をするかもしれない。
4.頭痛のために宿題や家事に集中することができず、誤りやイライラにむすびつくこともあるかもしれない。
5.あるいは性的不能におちいって離婚になってしまうかもしれない。他の誰にも自分の痛みは見えないし、したがって、能力低下が現実のものだと客観的にはっきりと認めてもらうこともできないために、強い怒りの感情をもつこともあるかもしれない。
6.結果として、われわれは、自分の訴えが信用してもらえないことに気づき、自分が絶えざる痛みのなかにあることを証明しなければならぬ苛立たしい重圧(プレッシャー)を経験することになる。
7.われわれは、意気消沈し、よくなろうとする希望を失うようになるかもしれない。
8.あるいは、死んだり寝たきりになったりすることの恐怖によって抑うつ的になるかもしれない。失った健康、変形した身体イメージ、危ういまでに低下している自尊心を嘆き悲しむ。
9.あるいは、外観がそこなわれたという理由で恥ずかしいという気持をいだくかもしれない。
10.こうしたものすべてが病いの問題なのである。
テキスト内の/は恣意的につけた。
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