はじめによんでください
わだばゴッホになると気負わずにわたしは違う分野で天才になれるのではないかと思い込むほうが気楽の巻
Do not tell me that I will be a genius like Van Gogh. Just work as hard as you can!
私の知り合いの著名な脚本家は、現代口語演劇と言って、劇団員とともに、プロットを共有して、その場で口語脚本を語りとらせ、それをその場で再 演しながら、脚本をブラシュアップする技法を用いるそうです。このように脚本をつくると、まさに、同時、多発発話も可能になるので、そのような大胆な技法 が、その現場の方法論に革命的な変化を与え、同時に、観客を(新鮮な境地に)啓蒙させてゆくことを可能にしたわけです。
本作りでも、語り下ろしを書き言葉に変えるプロがたくさんいます。書こうとすると硬直するタイプの作家の人には、意外と自分で語ることが、自分 の語彙や用語法の欠陥に手短に気づくことができるのではないかと思います。そのような欠陥は、自分の好きな文章家から借用すればよいわけで、それは自分な りの咀嚼を経た後には、剽窃にはならないと思います。
中途半端にできる学生や文章が上手だと自負する学生は(自分の内的な要求水準が高いので)スランプに陥ります。
逆に、謙虚で雑食タイプの文章家は、いろいろためしてみることが好きなので、課題に正面から向かわずに道草を食い、その副産物を作品に最終的に 組み込むことができるのだと思います。
つまり、冒頭の脚本家のやり方を真似て、現代口語作文というものが十分に可能だということです。そのような修練を積むことで、語るように文章を
書くことができるようになるでしょう。
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文献
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