情報の読み方にかんするテーゼ
Thesis for effective reading of "Information"
解説:池田光穂
情報(information)の読み方にかんするテーゼ
0. 情報とは「メッセージの受け手の知識に変化を及ぼすモノ」である(三輪 20035)。
1. あらゆる情報は人間の手を通して加工されたものである。
2. 人間の手を通して加工されたものには、作為/無作為にかかわらず間違いや恣意的な加工がなされてい る危険性がある。
3. 情報の読み手が人間である場合(それがほとんどである)、人間が誤りをおかすことがある存在である 以上、情報の解釈において、常に絶対に正確な解釈が保証されるとはかぎらない。
4. そのような不完全な情報と不完全な人間がおりなす情報の世界があるにも、かかわらず衆人が認める妥 当な解釈、妥当な理解というものが、現実には存在する。
5. 論理的には完璧というものがありえないにもかかわらず、われわれが生きてゆくかぎりにおいて、妥当 な判断を提供する情報というものがあり、われわれもそのような情報に依拠して、それなりの妥当な判断をくだすことができる。
■クレジット:情報の読み方にかんするテーゼ, 知 的生産学入門:情報の読み方とレポートの書き方
■ブルックスの方程式
K[S] + ΔI = K[S+ΔS]
K[S] 情報を得る前のSに関する知識
ΔI 獲得した情報
K[S+ΔS] 情報を得た後の知識(ΔIを得ることで知識がK[S+ΔS]として変化する)
リンク
文献
その他の情報
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1997-2099