健康食品の分類
解説:池田光穂
健康食品の分類
※現在では厚生省(現、厚生労働省)等がより具体的で法管理的な定義をおこなっている のでこれだけでは不十分である。
健康食品の分類(水口健次による)
健康食品[広義]
健康食品[自然的]
健康食品 Health foods(狭義)・・・・・・・・(1)
自然食品 Natural foods・・・・・・・・・・・(2)
有機食品 Organic foods・・・・・・・・・・・(3)
ダイエット食品(栄養保給(ママ)・調整食品)[人工的](4)
※水口によるとこの分類は「スタンフォード研究所の研究」(p.136)によるものという。ちなみに彼によると、狭義の健康食品(1) は「特別の栄養を保有する食品」、自然食品(2)とは「食品添加物をまったく使用せず、加工度のより低いもの」、有機食品(3)は「有機質土壌で、無機肥 料、農薬を使用せずに生育させたもの」をさしている。ダイエット食品(4)とは「肥満解消のために、特に低カロリーにつくられたもの」である。 (p.137)
出典:石川弘義ら監修『日本風俗じてん、アメリカンカルチャー(3)』三省堂、一九八一
・まず「健康法」「健康食品」の定義をどうする。
・「健康食品」の種数は二千にのぼり、その小売市場規模は年間四百億〜五百億と推定[91年度「国民衛生の動向」(p.290)]。
・厚生省の指導は、財団法人「日本健康食品協会」を通して自主規制のかたちで行われる。・「‥‥機能性食品を含めた保健上の効果を有す る食品については栄養改善法による特殊栄養食品制度の特別用途食品の中に「特定保健用食品」として位置づけている。」(『動向』91年度版:p.291)
・伝統医療の隆盛をなぞるように発展した、健康食品(クコの実、紅茶キノコ、アロエ、等等)および健康法ブーム。医療不審の反映とみる か?[→「民間療法」の解釈パラダイム、参照]。
・ただし、広告メディアを利用した非正統「健康法」のほうは敗戦以前にもあったので、健康法は、むしろ「養生法」という文化的観点から 把握すべきか?。
・また大メディアの機能としては、最近ではNHK「気功法」(津村の関係者が登場)「ヨガ」(鶴田佐保治?:大阪大学名誉教授な登場) などが放映され、比較的人気のある視聴率を記録している。また戦争中は、NHKラジオで“漢方講座”なるものがあった、後者は、皇漢医学称揚?という目的 があった。
・「機能性食品」の失敗:機能性食品=栄養学的に直接の因果関係をみとめることはできないが、……
【未了】
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