てるてるぼうずはどこからきたの?
かいせつ:いけだみつほ
えんそくや、うんどうかいのきせつです。あめがふって ほしくないとき、てるてるぼうずをつくったことがありませんか? きょうはてるてるぼうずについてべんきょうし ます。
てるてるぼうずの漢字(かんじ)はつぎのように書きます
てるてる = 照る照る
ぼうず = 坊主
てるてるぼうずについてべんきょうします。
おじさんのあたまには、けがすくないです(しゃしんをみる)。 ハゲのひとを「ぼうず」というあだなでよぶことがありますね。そのりゆうは、おてらのぼうさんは、むかしはあたまのけをそって いたからです。てるてるぼうずも、しろいぬので、くるりとまるいかおをつくるので、ぼうずとなづけられています。
ちゅうごくでは、帚晴姫(そうせいしょう) という、おんなのこの、にんぎょうをつくって、おいのりしたといいいます。このかんじは、ほうきで「あまぐ も」を、おいはらってくれるといういみがあります。どれくらい、むかしかというと、このやりかたは、ちゅうごくの「みん」(明)のじだい、つまり、いまから、よんひゃくねんいじょうまえ にかかれた、ものがたりにあるとのことです。
これが、にほんにつたわったとき、おんな のこの、にんぎょうが、ぼうさんになりました。そのりゆうはよくわかりません。にほんでは、はれを おいのりするひとがいて、修験者(しゅげんしゃ・しゅげんじゃ)や聖(ひじり)という、ぼう さんのなかまだったからだということです。このひとたちは、おてらにはすまないで、ひとびとのいえをたずね、おいのりなどの、ちょうのうりょくをつかうことができるひとたちだと、みんなはかんがえていたようです。
「てるてるぼうず」は、もともと照々法師 (てるてるほうし)とよばれていたそうで、えどじだいにかかれた、「嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)」というほんには、あめがやんだら、め、はな、くちのえをかいて、おまつりしたと あります。
これは、かみさまにおねがいするときに、てるてるぼうずを、 ひとじちにして、やくそくをするようなものです。つまり、せいこうしたら、ほめてあげる。しっぱいしたら、おこって、すててしまう。かみさまと、やくそく をするとかんがえると、わかりやすいですね。
また、てんきではなく、あめをふらしてもらうように、かみさまにおねがいするときには、くろいいろの、てるてるぼうずをつるしたり、しろいてるてるぼうずを、 さかさまにつるしたり、しました。これは、はんたいのことをおねがいするには、いつものやりかたをはんたいにすればよい、というかんがえかたがあるようで す。わかりやすいですね。
このように、かみさまなんて、ほんとにいるか、どうかわ からないですが、おねがいするときには、ちゃんときまり(やくそく)があることがわかります。はんたいのことをおねがいするには、いつもとは、せいはんたいのことをやるというふうに。
みなさんは、たしざんのはんたいは?ときかれたら、こたえは「ひきざん」とこたえますよね。かみさまについての、ひと びとのかんがえかたにも、きま りがあることがわかりました。
ぶんかじんるいがくしゃは、ひとびとが、せいかつしてゆ くうえで、まもっている、きそくやきまりをしらべ、そのなかでみられる「りくつ」つまり、りゆう(わけ)についてしらべるのです。
だから、こんなふうに、ものごとのきまりについてしらべたり、りゆうについてかんがえたりしたとき、きみは、もう、 キッズ・あんそろぽろじすと、つまり、ちいさな、ぶんかじんるいがくしゃ、なのです。
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