デジタル・デバイドとは、なにか?
デジタル・デバイドの英語(えいご)はつぎのように書きます
デジタル = digital
デバイド = divide
デジタル・デバイト、とはデジタル化された情報が生みだす社会的——とくに経済的——不平等(デバイドには隔離や分別という意味もありま す)のこと。
"A digital divide is any uneven distribution in the access to, use of, or impact of information and communications technologies (ICT) between any number of distinct groups, which can be defined based on social, geographical, or geopolitical criteria, or otherwise.[U.S. Department of Commerce, National Telecommunications and Information Administration (NTIA) 1995] The term digital divide was first coined by Lloyd Morrisett, when he was president of the Markle Foundation (Hoffman, et al., 2001). Traditionally considered to be a question of having or not having access, with a global mobile phone penetration of over 95%[2000-2003] it is becoming a relative inequality between those who have more and less bandwidth[4] and more or fewer skills."- Digital divide.
「情報格差(じょうほうかくさ)またはデジタル・ディバイド
(英: digital divide)とは、インターネット等の情報通信技術
(ICT)を利用できる者と利用できない者との間にもたらされる格差の
こと[1]。国内の都市と地方などの地域間の格差を指す地域間デジタル・ディバイド[1]、身体的・社会的条件から情報通信技術(ICT)
を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる格差を指す個人間・集団間デジタル・ディバイド[1]、インターネット等の利用可能性から国際間に生じる
国際間デジタル・ディバイド[1]がある。特に情報技術を使えていない、あるいは取り入れられる情報量が少ない人々または放送・通信のサービスを(都市部
と同水準で)受けられない地域・集団を指して情報弱者と呼ぶ場合もある」情報格差)
この概念の歴史的経緯である。アメリカ合衆国商務省(U.S. DEPARTMENT OF COMMERCE)が1995年に報告書を書いて、情報ハイウエー構想を打ち出し、かつ推進していた合衆国の情報化戦略のネガティブな面をさらけだしたも のである。もっとも、プラグマティスト的伝統の中で、そのような情報化の差異が収入の差異に反映する事実を明らかにし、よりよい情報化を引き続き推進すべ きであるという彼/彼女らの趣旨に大きな変更はない。(→関連リンク)
■ デジタル・デバイド問題(オリジナル文献)
デジタル・デバイド問題を取り上げると、もともと金持ちだからコンピュータをもちインターネットにアクセスできる、貧乏人はそうではない、 という「経済的格差が、入手したり、操作できる情報の格差につながる」経済階層による情報格差の反映論を思いつくが、その言わんとしているところはそうで はない。いち早く情報を入手し、操作できる能力が、経済的成功のチャンス生み、それがまた情報収集に投下する経済資本を増やし、それがまた利潤の向上に結 びつく、ということを問題にしているというのがユニークな指摘なのだ。
まあ、このような情報錬金術が本当なら事態は深刻ではある。しかし、実態とし ては、現代の情報化社会にそのような傾向はあるものの、それが一義的に決定要因を形成しているというものでもないらしい。
ただし、大学生・大学院生の就職戦線について多少なりとも指導したことのある教師なら、企業のウェブサイトにアクセスして、エントリーシー トを書いたり、面接の予約をとることは当たり前、また、企業から送られてくるメールにいち早く返事を書くこと(もちろんメールにおける応答の適切さが チェックされる)によって内定が左右されるということぐらいは、常識になりつつある。もし、そんなチャンスを活かした学生が、就職後も高い職位についた り、もっとよい職場にハントされ、収入が増加する傾向が本当なら(それ以外の集団の収入に有意な差があるとすれば)この問題は、かなり深刻なものになろ う。
デジタル・デバイト問題は、情報のグローバル化にともなう普遍的かつ一般的な側面と、その社会の情報化の進展パターンに応じて特有な変化を とげる側面があるようだ。
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
リンク
Coronavirus: How pandemic pods and zutors are changing home-schooling, By Penny Spiller
文献
その他の情報