おへそとのどちんこ: どうしてからだについているのですか?
いけだ・みつほ
はじめまして。九州在住 小学4年の吉富唯(仮名)です。
国語の勉強で、体のしくみについて調べているんですが、
おへその役割とのどちんこ(口蓋垂——英語でユービラ[uvula]といいます)についてがよくわかりません。
おへそは、お母さんとつながっていた大事なものですよね。
のどちんこは、かぜのウイルスが体の中に入っていかないようにするものですか?
教えてください。 よろしくお願いします。
池田光穂です。
質問はお父さんに助けられて作ったものですか?
説明が大人のようなのでびっくりしました。
さて、おへその役割の説明はもう必要ないようですね。
お母さんのおなかの中で、胎盤(たいばん)という
あなた自身の臓器(ぞうき:胃や心臓などのなかま)
と、へその緒(お)と繋(つな)がっていた部分です。
生まれてから後は全く意味がないものです。おへそは
体の表面の記念碑(きねんひ)のようなものですね。
さて、問題の「こどちんこ」です。
「のどちんこ」は「口蓋垂(こうがいすい)」と言います。
口の中の上の蓋(ふた)にぶら下がったものという意味です。
のどちんこは、筋肉からなりたっているので、伸び縮(ちじ)みします。
食べ物を飲み込むときと、言葉を話すとき(歌うときも!)です。
のどちんこが、縮む時には、鼻の中にある空洞が閉じて
話すときに音を響(ひび)きやすくします。
ただし、のどちんこがないと、上手に発声できないわけでは
ありません。のどちんこの先が2つに分かれている人も
いますが、それ以外の部分が正常なら発音には問題がありません。
つまり、人間が言葉を話すようになったときに、
のど・くち・はなの部分が、上手に進化(しんか)してできた結果だと
考えられています。
のどちんこも、人間の進化の記念碑のようなものですが、
生まれてからは、意味があるものになるので、おへそ
とは対照的(たいしょうてき)ですね。
それではまた、バイバイ!
※追伸(ついしん=ついかのメッセージ)
のどちんこでは、かぜのウイルスはぜったいにふせげません。
病気の予防と、のどちんこは関係がないようです。
外から帰ってくると、手洗いと「うがい」をするようにしましょう!
ところで、吉富さんの質問を少し変えて、誰が質問したかわからない
ようにして、私のホームページに掲載(けいさい)し
たいと思います。そのページについて見たい
時は、お家の人に頼んで、私にメールを出してください。
ウェブページで見られるようにした時に、その場所(URL)を
お教えします。よろしくね。
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