読解の技法(1):アウトラインをよむ
Reading the outline, or the Outline
reading method
資料を読解することは、人間がもっとも効率よく知識を収集方法の一つです。そして、それにもコツ があります。
■ 読解の技法(1):アウトラインを把握する
1. なぜ、その本(=テキスト、ウェブページ)を手にしたかを考えよ
2. その情報を読む前に、収穫を期待する個別情報について考えよ
3. その本(=テキスト、ウェブページ)についての予備的印象をもつ
【チェック項目】タイトル(標題と副題)、著者名、刊行年、出版社、目次、序文、スタイ ル
4. 全体を読む(概読:がいどく=私の造語・速読・抄読)
5. このテキストをどのように再読するかについての方針を立てる(2.を立て直す)
6.. 必要な箇所(場合によっては全部)を精読(せいどく)する
【必要用具】借用本の場合はポストイト(=商品名、付箋(ふせん))、個人蔵書はマー カー、鉛筆ならびに読書ノート(あるいはパソコン)
7. 必要な箇所をノートにとる
【チェック項目】かならず出典の書誌をメモする。要約(カッコなし)と引用(「」あり) を区別する。引用はカッコの後に引用箇所を(垂水 2001:23-24)などと表記する
ミシェル・ド・セル トー(L'invention du quotidien)によれば、読書という行為は密猟と同じ手口で行われる。読書は、読者がテキストの中で能動的に選択するため、著者を殺すという証拠付 けの行為に反応する。密猟者が日常生活を築くために断片を集めるように、読者は文学作品を更新するために断片を選ぶのである。
Une section de L'invention du quotidien est consacrée à l'acte de lire, qui, selon Michel de Certeau,
adopte le même mode de fonctionnement que celui du braconnage. La
lecture répond à l'acte d'évidement, de mort de l'auteur, parce que le
lecteur opère au sein du texte une sélection active. Tout comme le
braconnier qui récolte des fragments pour forger son quotidien, le
lecteur sélectionne des fragments qui lui permettent d'actualiser
l'œuvre littéraire.
8. 読書中は適宜、収穫を期待する個別情報メモ(→本項2.参照)を参照する
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