遠い祖父母の思いで
En mi memoria de "mis"
abuelitos..., Dolores, Copán, Honduras C.A.
この写真は1985年から87年にかけて中米のホンジュラスの 農村に私が青年海外協力隊員として住んでいた時に、私の向かいの家に住んでいたアリタ一族の族長? ドン・キンティン・アリタとそのアリシア夫人です。
ドンは、わしらはインディオの末裔で、この村にオコテペケから 移住してきたと言っていました。移住してきた時には、この村にはわずか数軒の小屋しかなかったとも。ドンは若い時には、カリブ海地方のプランテーションで 働いた経験があり、グリンゴ(米国人)から学んだという怪しげな英語をはなしたこともありました。
ドンの思い出でもっとも傑作なのは、この写真がとられたケサイ リカのお祭りに出かけ、夜半すぎに帰ってきた時には酒を呑んでべろべろによっぱらい、興奮してえんえんと話つづけたことでした。
ドニャ・アリシアは、私が村に住んでいる時には、ほとんど毎 朝、パネラ砂糖のたっぶり入ったコーヒーを入れてくれたことでした。
キンティンはすでにこの世にはいなく、数年前アリシアをたずね た時はひっそりと生活をしていました。
私には、ほとんど祖父母と一緒に過ごした記憶がないので、彼ら は私にとってほとんど祖父母のような存在でした。
◆お二人の名前は、拙著『実践の医療人類学』のあとがきに出てきます。確認してくださいね。
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