裁判をめぐるコミュニケーション(1)
中西 淑美
2007年6月19日(火)
*講義目的
・紛争・対立・葛藤・トラブル・諍いと表現されるコンフリクトの解決方法として,裁判(訴訟)がある.裁判のしくみを理解してみよう.
・コンフリクトの解決について「謝罪」をキーワードに現行の裁判や法制度から概観する.
・妥協点を調整するのではなく,両者が不満や不信感を残さない,新しい紛争解決を場や過程(プロセス)から創造的に模索する方法を紹介する.
*講義内容
グループワーク(6月.19日)
【テーマ】裁判をめぐるコミュニケーションの題材討論として〜「謝罪」と向きあう
【状況設定】
ある掲示板の投書について,「謝罪」という観点で,自由な発想で考えて,ディスカッションする.なるべく複数の態度や回答を,皆さんで出し合い,議論した上で,どのような「謝罪」が考えられ,それを選択した理由とその説明を行い発表する.
*文献
・小林英明 『イラストと事例でわかる裁判のしくみ』かんき出版,2003
・井上正三・高橋宏志・井上治典編『対話型審理』信山社,1996
・和田仁孝・太田勝造・阿部昌樹編 『交渉と紛争処理』,2002
・和田仁孝 「法廷における法的言説と日常的言説の交錯――医療過誤をめぐる言説の構造とアレゴリー」,棚瀬孝雄編『法の言説分析』ミネルヴァ書房2001所収。
・ 和田仁孝 『医療紛争と謝罪』医療安全,No.11.3.2007
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