役人の語彙
Japanese mandarin jargons
役人の語彙とは、日本の政府の高級官僚、政府関係者、および、政府関係者にちかい マスメディアやジャーナリズム(例:NHKや日本経済新聞) でつかわれる、いわゆる「偉そうに思える言葉」のことである。
役人の語彙を理解し使ったりことは、次のような点で重要である。
(1)役人が何を言っており、これから何をやり、何をやらないのかというニュアンスを理解することができる。
(2)これから役人になり、タックスペイヤー(納税者)に対して奉仕するためには、語彙を知らないと役人の業務ができない。
(3)役人の語彙と、市民の語彙の落差について、自覚的になることで、役所がもつコミュニケーションの能力に関する機能不全の発見と改善に 役立つことができる。
役人の語彙について勉強するには、次のような知識が必要である。
(1)語彙と語彙の使用に関する言語学的知識(語彙論、統語論、社会言語学など)
(2)役人を必要とする社会学・人類学・政治学上の知識
(3)役人のサブカルチャーに関する民族誌学的情報、役人の歴史社会学や文化史、役人の比較文化論
以上のような学問的武装をしてから、役人の語彙の調査にとりかかるべきである。
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さて、ウェブレンの議論を借りると、役人の語彙使用は(学者などの専門馬鹿= 専門バカと同様)、まさに知識や専門用語における Conspicuous consumption (衒示的消費、顕示的消費)そのものである。
(議論はつづく)
文献
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