わくわくする経験とは?:課題編
解説:池田光穂
みなさんは人生について「わくわくする経験」を持っていますか?
人生にとって「わくわくする経験」は重要であり、また必要だととよく言われます。自分の処世訓として「わくわく経験」などは不要であるという主 義の持ち主でも、学校や学界(=業界)という公共の場においては、この経験をもつことの意義を否定する人は少数者でしょう。
でも、わくわく経験は操作されて出てくるものでもなければ、なかなか制御しにくいものでもあります。また、わくわく経験が他の「しなければなら ない義務」によって阻害されることもあるでしょう(例:試験期間中に好きな趣味の世界に埋没することは自滅行為である)。
私たちのわくわく経験は、どこからやってきて、そしてどこに霧散するのでしょう? またわくわく経験は天から降ってくるのでしょうか?
もしそうだったら有効な「雨乞い」をすれば、わくわく経験は得られるのでしょうか? わくわく経験は、個人的なものなのでしょうか、それともな にか社会的な要素も持っているのでしょうか? またわくわく経験はただ観念的なものなのでしょうか? わくわく経験と言うぐらいですから脳や神経が作動し ていることは確かですし、ある種の身体経験でもあります。
――何気ない経験ですが、他の人が感じるわくわく経験と、自己のそれと比較し、考察することは私たちのわくわく経験についての「理解」を深 めることに役立ちそうです。
――次回の授業までに、みなさんにとってのわくわく経験について、別紙のプロトコールにしたがって記載してください。記載した用紙は、本状 の資料と共に次回(2008年1月6日)の授業に持参してください。別添資料は、ある人の伝記からピックアップした[私がそうだと感じた]わくわく経験の エピソードです。皆さんのわくわく経験の抽出作業のために参考として挙げています。
――次の3つのことについて記載しましょう
(1)私のわくわく経験(他の人と議論するために差し支えない範囲で列挙)
(2)私のわくわく経験のなかで感じる、具体的な諸相(=詳細あるいはディテール)について記述(書式は自由)
(3)他の人に聞いたわくわく経験(間接情報でも直接情報でもよい)
授業資料につづく:わくわくする経験とは?(本編)
リンク
文献
● 【授業】にもどる