ミーム
meme
過去を反省して今やることは何だろうと考える一方で刹那的に生きることは、両方共存可能ですね。いつも、立派なことを考えても、実践は思いつきですごす。それが市井の人のあるべき生き方ではないでしょうか?
解説:池田光穂
文化を伝達する単位。人の心から心へと伝達や複製される自己複製子 (replicator)のこと(つまり脳内の情報の単位)。遺伝子と同様、 ミームは「進化する」と主張されている。
動物行動学者のリチャード・ドーキンス(Clinton Richard Dawkins, 1941- )が1976年に『利己的な遺伝子』のなかでこのような概念を提唱し、彼は、それを歌詞やメロディ、さまざ まな衣服の流行、理論や、工芸品や建築物などの例をあげている。ミームを提唱したドーキンスは「ミームの生息するコンピュータが人間の脳」だと主張してい る。
動物の本能行動の比較研究(エソロジー)、蟻や蜂などの群れをつくる社会性昆虫の研究、高等哺乳動物の社会構造の解明などに よって、 それらを総括的に論じる機運が高まった。そのなかで、利他的行動についての説明はひとつの難問であった。利他的行動とは、ちょうど「働き蜂」が自らは子を 作らず自分の親や兄弟などの子育てを行なうような、<自己の個体の遺伝子の保持することを犠牲にして他者に利するような行為>をいう。現代進化論では、行 動は遺伝子に支配されると考えるが、この場合、利他個体は子孫を作らないので、その行動を発現させる遺伝子は子孫に伝わらず、利他行動の進化は不可能とな る。この問題は1964年にW・ハミルトンが、自分の遺伝子を直接子孫に残さなくても、その血縁者を助け血縁者が多数の子を作るならば、利他行動は進化す る、という数学的理論(包括適応度)を提示して「解決」をみた。これ が刺激となって、社会生物学における理論的研究が飛躍的に発展した(→「社会生物学」)。
ドーキンスは、ハミルトンを援用しなが
ら、人間の利他行動を一般の人に
もわかりやすく説明し、〈文化〉という名の自己複製子であるミームの産物こそが人間であるというビジョンを提示した。
ミーム概念は、その後、計算機学者のホフ スタッターや哲学者・認知科学者のデネットなどによって、より拡張されて、人々のあいだに膾炙してい る。
リチャード・ブロディや、スーザン・ブ ラックモアのように、ミーム学(memetics)を提唱する人すらいる。
ミーム学は、計算機科学、文明論、バイオ インフォマティクス、進化生物学などの幅広い領域で受容されたが、文化を扱う本流である文化人類学で は、それを扱う、まともに取りあって——これはまともに議論する態度とは無関係で独立した態度——議論する人は少ない。
●ミーム(ウィキペディアより)
A meme (/miːm/ MEEM) is an idea,
behavior, or style that spreads by means of imitation from person to
person within a culture and often carries symbolic meaning representing
a particular phenomenon or theme. A meme acts as a unit for carrying
cultural ideas, symbols, or practices, that can be transmitted from one
mind to another through writing, speech, gestures, rituals, or other
imitable phenomena with a mimicked theme. Supporters of the concept
regard memes as cultural analogues to genes in that they
self-replicate, mutate, and respond to selective pressures. Proponents
theorize that memes are a viral phenomenon that may evolve by natural
selection in a manner analogous to that of biological evolution. Memes
do this through the processes of variation, mutation, competition, and
inheritance, each of which influences a meme's reproductive success.
Memes spread through the behavior that they generate in their hosts.
Memes that propagate less prolifically may become extinct, while others
may survive, spread, and (for better or for worse) mutate. Memes that
replicate most effectively enjoy more success, and some may replicate
effectively even when they prove to be detrimental to the welfare of
their hosts.A field of study called memetics arose in the 1990s to
explore the concepts and transmission of memes in terms of an
evolutionary model. Criticism from a variety of fronts has challenged
the notion that academic study can examine memes empirically. However,
developments in neuroimaging may make empirical study possible. Some
commentators in the social sciences question the idea that one can
meaningfully categorize culture in terms of discrete units, and are
especially critical of the biological nature of the theory's
underpinnings.Others have argued that this use of the term is the
result of a misunderstanding of the original proposal. The word meme
itself is a neologism coined by Richard Dawkins, originating from his
1976 book The Selfish Gene. Dawkins's own position is somewhat
ambiguous. He welcomed N. K. Humphrey's suggestion that "memes should
be considered as living structures, not just metaphorically" and
proposed to regard memes as "physically residing in the brain."
Although Dawkins said his original intentions had been simpler, he
approved Humphrey's opinion and he endorsed Susan Blackmore's 1999
project to give a scientific theory of memes, complete with predictions
and empirical support |
ミーム(/miːm/ MEEM)とは、文化の中で人から人へと模倣によって広がっていく思想、行動、スタイルのことで、特定の現象や
テーマを表す象徴的な意味を持つこ
とが多い。ミームは、文化的なアイデア、シンボル、慣習などを運ぶための単位として機能し、文字、音声、ジェスチャー、儀式、その他の模倣可能な現象を通
して、ある心から別の心へと伝えられる。この概念の支持者は、ミームを、自己複製、突然変異、選択的圧力に反応するという点で、文化的には遺伝子と似てい
ると考えている。提唱者は、ミームはウイルス現象であり、生物学的な進化と同様に、自然選択によって進化する可能性があると説いている。ミームは、変異、
突然変異、競争、継承などのプロセスを経て進化し、それぞれがミームの繁殖の成功に影響を与える。ミームは、宿主に発生する行動によって広まる。繁殖力の
弱いミームは絶滅するかもしれないが、他のミームは生き残り、広がり、(良くも悪くも)突然変異するかもしれない。最も効率的に複製されるミームは成功を
収め、中にはホストの福祉を損なうことが判明しても効率的に複製されるものもある。1990年代にミームの概念と伝達を進化モデルの観点から探求するミー
ム学と呼ばれる研究分野が生まれた。しかし、学術的な研究でミームを実証的に検証するという考え方には、さまざまな方面から批判が寄せられている。しか
し、神経イメージングの発展により、実証的な研究が可能になるかもしれません。社会科学の分野では、文化を個別の単位で分類することに疑問を持ち、特に理
論の背景にある生物学的性質に批判的な意見がある。また、このような用語の使用は、当初の提案に対する誤解の結果であると主張する人もいる。ミームという
言葉自体は、リチャード・ドーキンスが1976年に発表した『利己的な遺伝子』に由来する新造語である。ドーキンス自身の立場は曖昧である。ドーキンス
は、N.K.ハンフリーの「ミームを単なる比喩ではなく、生きた構造体として考えるべきだ」という提案を歓迎し、ミームを「脳に物理的に存在するもの」と
みなすことを提案した。ドーキンスは、当初の意図はもっと単純なものだったと述べているが、ハンフリーの意見を承認し、予測と経験的裏付けを備えたミーム
の科学的理論を与えるというスーザン・ブラックモアの1999年のプロジェクトを支持した」www.DeepL.com/Translator) |
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