ディアスポラ研究基本文献
Elemental Bibliography on Diaspora Stuies
解説:池田光穂
ディアスポラ研究基本文献
学術雑誌やシリーズ
-『ディアスポラ』(Diaspora: A Journal of Transnational Studies)の発刊(1991年)
・『ディアスポラ百科事典』(M. Ember, C. R. Ember, I. A. Skoggard ed., Encyclopedia of Diasporas: Immigrant and Refugee Cultures Around the World, Springer, 2004)
・『ディアスポラを理論化する』(J. E. Braziel and A. Mannur ed., Theorizing Diaspora: A Reader, Blackwell, 2003)
・Global Diasporasシリーズ(1997〜)
総説・基本文献
・ロビン・コーエン『グローバル・ディアスポラ』角谷多佳子訳、明石書店、2001[原著1997]年。
・ジョナサン・ボヤーリン&ダニエル・ボヤーリン『ディアスポラの力──ユダヤ文化の今日性をめぐる試論』赤尾光春・早尾貴紀訳、平凡社、 2008年[→ジェームス・クリフォード「ディアスポラ」『ルーツ:20世紀後期の旅と翻訳』毛利嘉孝ほか訳、Pp.277-314、2002年]
・早尾貴紀『ユダヤとイスラエルのあいだ──民族/国民のアポリア』青土社、2008年
ブラック研究
・ロナルド・シーガル『ブラック・ディアスポラ──世界の黒人がつくる歴史・社会・文化』富田虎男訳、明石書店、1999年
・ロナルド・シーガルの『イスラームの黒人奴隷──もう一つのブラック・ディアスポラ』設楽国広訳、明石書店、2007年
・ポール・ギルロイ『ブラック・アトランティック──近代性と二重意識』上野俊哉・毛利嘉孝・鈴木慎一郎訳、月曜社、2006年
・キャリル・フィリップス『新しい世界のかたち──黒人の歴史文化とディアスポラの世界地図』上野直子訳、明石書店、2007年
・加藤恒彦『キャロル・フィリップスの世界──ブラック・ブリティッシュ文学の現在』世界思想社、2008年
・鈴木慎一郎『レゲエ・トレイン──ディアスポラの響き』青土社、2000年
華人
・陳天璽『華人ディアスポラ──華商のネットワークとアイデンティティ』明石書店、2001年
・譚■美・劉傑『新華僑 老華僑──変容する日本の中国人社会』文春新書、2008年(■=王へんに路)
コリアン
・ソニア・リャン『コリアン・ディアスポラ──在日朝鮮人とアイデンティティ』中西恭子訳、明石書店、2005年
・高全恵星(監修)『ディアスポラとしてのコリアン──北米、東アジア、中央アジア』柏崎千佳子訳、新幹社、2007年
・在日朝鮮人研究会(編)『コリアン・マイノリティ研究』1〜4号、新幹社、1998-2000年
・徐京植『ディアスポラ紀行──追放された者のまなざし』岩波新書、2005年 ・足立伸子(編著)『ジャパニーズ・ディアスポラ──埋もれた過去・闘争の現在・不確かな未来』吉田正紀・伊藤雅俊訳、新泉社、2008年
文化研究・文化人類学
・ジェイムズ・クリフォード『ルーツ──20世紀後期の旅と翻訳』毛利嘉孝他訳、月曜社、2002年
・カレン・カプラン『移動の時代──旅からディアスポラへ』村山淳彦訳、未来社、2003年
・戴エイカ『多文化主義とディアスポラ』明石書店、1999年
・橋本和也『ディアスポラと先住民──民主主義・多文化主義とナショナリズム』世界思想社、2005年
総論・個別研究
・武者小路公秀(監修)浜邦彦・早尾貴紀(編)『ディアスポラと社会変容──アジア系・アフリカ系移住者と多文化共生の課題』国際書院、 2008年
・ノルベルト・エリアスとジョン・スコットソン『定着者と部外者——コミュニティの社会学』大平章訳、法政大学出版局、2009年
※この文献リストは、早尾貴紀「「ディアスポラ」をめぐる研究動向」『アジア太平洋研究センター年報 2008-2009』Pp.36-37、 大阪経済法科大学 アジア太平洋研究センター、2010年をもとに作成し、今後、増補改訂してゆくつもりです。
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